
荒野は群青に染まりて 番外編
焼け跡のひなまつり
桑原 水菜 装画:Re°
焼け跡のひなまつり 後編
こうなると、やはり赤(あか)城(ぎ)に相談するしかないのだ。 廃材をのこぎりで切っていた赤城は、手を止…
2024年8月9日 更新
荒野は群青に染まりて 番外編
桑原 水菜 装画:Re°
こうなると、やはり赤(あか)城(ぎ)に相談するしかないのだ。 廃材をのこぎりで切っていた赤城は、手を止…
久賀 理世
「なに。わたしにとっておきの考えがあるのだよ」 ご機嫌にのたまった日ひ野の友ゆう之の助すけ会長は、おもむろに三…
2024年8月1日 更新
荒野は群青に染まりて 番外編
桑原 水菜 装画:Re°
ことの起こりは、錦きん糸し町ちょうの闇やみ市いちでのことだった。 阪さか上がみ群ぐん青じょうはこ…
桑原 水菜 装画:Re°
序章 この景色を目に焼き付けておくのよ、群ぐん青じょう。 この世界に確かなものなど何もない。信じていいものと…
訳あってあやかし風水師の助手になりました 番外編
櫻井 千姫 装画:明菜
しとしと、今日も鬱(うっ)陶(とう)しい雨が世界を暗くしている。 あたしは雨の日が好きだ。普通の女の子…
久賀 理世
なにもこの世の終わりというわけではない。 そもそもが無謀な賭けだったのだ。「さてどうしたものかしら」 ひとり…
2024年7月18日 更新
今日伏見は水神さまのいたはるところ ずっと一緒 番外編
相川 真 装画:白谷 ゆう
京(きょう)都(と)伏(ふし)見(み)の酒蔵『清(きよ)花(はな)蔵(ぐら)』の跡取り、清(きよ)尾(お)拓…
2024年7月1日 更新
2024年6月20日 更新
おやしろ温泉の神様小町 番外編
倉世 春 装画:漣 ミサ
開湯六百年、おやしろ温泉最古の旅館、三(み)澄(すみ)荘(そう)。 旅館の守り神『小(こ)町(まち)御(ご)…
2024年5月31日 更新
リーリエ国騎士団とシンデレラの弓音 番外編
瑚池 ことり
「あ、おはようニナ!」 リヒトは、ニナを見るなり笑った。 リーリエ国騎士団の宿舎である古城。 女性団員の部屋がある西塔…
2024年5月20日 更新
魔法使いのお留守番 番外編
白洲 梓 装画:kokuno
その日の終(はて)島(じま)は、朝から冷たい雨に包まれていた。 ヒマワリは薄墨色のどんよりした空を窓から見上…
2024年5月10日 更新
2024年4月18日 更新
異界遺失物係と奇奇怪怪なヒトビト 2 番外編
梨沙 装画:ねぎし きょうこ
アンティーク調の家具に愛らしいティーカップとそろいのソーサー。ガラスケースの中には、SNSにアップすればた…
弁当探偵 愛とマウンティングの玉子焼き 番外編
遊川 ユウ 装画:白山 たえ
ケチャップで炒めたソーセージを、おかずスペースいっぱいに詰め込んだお弁当。それは子どもにとっての憧れであり…
私のマリア 番外編
東雲 めめ子 装画:西條 ユリカ
私の享(きょう)年(ねん)は十七だった。 数え年ならば十九というべきだろうか。とにかく高三だったのだ。私…
レディ・ファントムと灰色の夢 番外編
栢山 シキ 装画:SNC
オルランド王国の首都・リーヴァイの中心からほど近い、それなりに裕福な中流階級が住んでいる地域に、そのテラス…
天狐のテンコと葵くん たぬきケーキを探しておるのじゃ 番外編
西 東子 装画:サコ
全国的に晴れ渡った、秋のある日。 東京近郊の山(やま)間(あい)の町・山(さん)王(のう)町(ちょう)は…
第207回短編小説新人賞 入選
東雲 めめ子
寝室のドアを開けたときの、あなたの表情が頭にこびりついている。あなたらしくもなく、息をきらせて恋人が眠る場…
2024年3月18日 更新
大江戸恋情本繁昌記 ~天の地本~ 番外編
ゆうき りん 装画:AiLeeN
現代でも江(え)戸(ど)でも、編集者の仕事というのはそう変わらぬものだ、と小(こ)桜(ざくら)天(そら)(…
謎解きはダブルキャストで 番外編
ひずき 優 装画:三池 ろむこ
「オレ、大学に行ってみたいんだけど」 そう切り出したのは、舞台「ルシア」稽(けい)古(こ)期間中のとある…
京都岡崎、月白さんとこ 茜さすきみと、「ただいま」の空 番外編
相川 真 装画:くじょう
中学一年生の野の々の宮みや郁いく人とは、自分の前に立ちはだかる二人の男を見上げて、ごくりと…
2024年3月1日 更新
2024年2月19日 更新
煙突掃除令嬢は妖精さんの夢を見る 番外編
倉世 春 装画:長門 さわこ
「中尉どのには、決まった恋人はいないんですか?」 こんな状況で訊く質問だろうか。隣国エルガードとの国境近く。…
春華杏林医治伝 番外編
小田 菜摘 装画:ペキォ
白(びゃく)蓮(れん)宮(きゅう)は皇城外にある、宗室の離宮である。 深(しん)淵(えん)潭(たん)潭(…
2024年1月18日 更新
雪色に染めあげられた石(いし)畳(だたみ)の道を華(か)輦(れん)(妃(ひ)嬪(ひん)専用の輿(こし))…
そこは牢獄にしてはあまりにも豪奢だった。「まるで皇后の住まいだな」 瑠璃(るり)瓦(がわら)がふか…
愚痴聞き地蔵、カンパニーのお家騒動に巻き込まれる。 番外編
仲村 つばき 装画:けーしん
十二月上旬。 詩し央おうは、パソコンのモニター画面をにらみ、眉間に皺しわをよせていた。おかしい。こ…
双蛇の落胤 番外編
氏家 仮名子 装画:田村 由美
手綱を握る指には、すでに感覚がなかった。 北へと駆け続けて五日、この辺りの平原はまだ雪に覆われ、風は真冬…
ここは生きとし生ける者が輪(りん)廻(ね)する六(ろく)道(どう)のうち、最下層にある地(じ)獄(ごく)道…
2024年1月10日 更新
「で、用向きはなんですか? まさか長(ちょう)公(こう)主(しゅ)さまともあろうおかたが、一介の騾馬(らば)の栄転…
2023年12月28日 更新
敬(けい)事(じ)房(ぼう)の女官・爪(そう)香(こう)琴(きん)が皇帝付き次席宦(かん)官(がん)・独(どく)…
2023年12月19日 更新