2024年5月31日 更新

小説 201905月刊リーリエ国騎士団とシンデレラの弓音

つきっきりの親切な人

リーリエ国騎士団とシンデレラの弓音 番外編

瑚池 ことり

つきっきりの親切な人

「あ、おはようニナ!」 リヒトは、ニナを見るなり笑った。 リーリエ国騎士団の宿舎である古城。 女性団員の部屋がある西塔…

2024年5月20日 更新

小説

屋根裏の番人

魔法使いのお留守番 番外編

白洲 梓  装画:kokuno

屋根裏の番人

 その日の終(はて)島(じま)は、朝から冷たい雨に包まれていた。 ヒマワリは薄墨色のどんよりした空を窓から見上…

2024年5月10日 更新

小説

宝石の歌

宝石商リチャード氏の謎鑑定 番外編

辻村 七子

宝石の歌

 オペラハウスにほど近いホテルに戻り、ベッドに身を投げると笑い声が聞こえた。「そんなに疲れた?」「そうでもない…

2024年4月18日 更新

小説

非日常な彼女

異界遺失物係と奇奇怪怪なヒトビト 2 番外編

梨沙  装画:ねぎし きょうこ

非日常な彼女

‌ アンティーク調の家具に愛らしいティーカップとそろいのソーサー。ガラスケースの中には、SNSにアップすればた…

小説

悦楽のソーセージまみれ弁当

弁当探偵 愛とマウンティングの玉子焼き 番外編

遊川 ユウ  装画:白山 たえ

悦楽のソーセージまみれ弁当

‌ ケチャップで炒めたソーセージを、おかずスペースいっぱいに詰め込んだお弁当。それは子どもにとっての憧れであり…

小説

清らで妙なる朝露のごとき

私のマリア 番外編

東雲 めめ子  装画:西條 ユリカ

清らで妙なる朝露のごとき

‌ 私の享(きょう)年(ねん)は十七だった。‌ 数え年ならば十九というべきだろうか。とにかく高三だったのだ。私…

小説

ミスター・ラスと金色の少年

レディ・ファントムと灰色の夢 番外編

栢山 シキ  装画:SNC

ミスター・ラスと金色の少年

‌ オルランド王国の首都・リーヴァイの中心からほど近い、それなりに裕福な中流階級が住んでいる地域に、そのテラス…

小説

思い出は優しい味

天狐のテンコと葵くん たぬきケーキを探しておるのじゃ 番外編

西 東子  装画:サコ

思い出は優しい味

‌ 全国的に晴れ渡った、秋のある日。‌ 東京近郊の山(やま)間(あい)の町・山(さん)王(のう)町(ちょう)は…

小説

第207回短編小説新人賞 入選

形代の恋

東雲 めめ子

形代の恋

第207回短編小説新人賞 入選

‌ 寝室のドアを開けたときの、あなたの表情が頭にこびりついている。あなたらしくもなく、息をきらせて恋人が眠る場…

2024年4月12日 更新

小説

宝石商リチャード氏の謎鑑定 

再開のインコンパラブル

辻村 七子

宝石商リチャード氏の謎鑑定 再開のインコンパラブル 第二回

二話 ギターとマスターストーン  新しい開かい帆はんたよりには、一行目からよくわからないことが書かれてい…

2024年4月10日 更新

小説

宝石商リチャード氏の謎鑑定 

再開のインコンパラブル

辻村 七子

宝石商リチャード氏の謎鑑定 再開のインコンパラブル 第一回

一話 ダンサーとナワラタナ ‌ 十月の終わり。みのるはスーパー親友こと赤木(あかぎ)良(りょう)太(…

2024年3月18日 更新

小説

大江戸恋情本繁昌記 ~O-EDO パンケーキ~

大江戸恋情本繁昌記 ~天の地本~ 番外編

ゆうき りん  装画:AiLeeN

大江戸恋情本繁盛記 ~O-EDO パンケーキ~

‌ 現代でも江(え)戸(ど)でも、編集者の仕事というのはそう変わらぬものだ、と小(こ)桜(ざくら)天(そら)(…

小説

“粋”と“夏流”のダブルキャスト

謎解きはダブルキャストで 番外編

ひずき 優  装画:三池 ろむこ

“粋”と“夏流”のダブルキャスト

‌‌「オレ、大学に行ってみたいんだけど」‌ そう切り出したのは、舞台「ルシア」稽(けい)古(こ)期間中のとある…

小説

彼女の家族

京都岡崎、月白さんとこ  茜さすきみと、「ただいま」の空 番外編

相川 真  装画:くじょう

彼女の家族

‌  ‌ 中学一年生の野の々の宮みや郁いく人とは、自分の前に立ちはだかる二人の男を見上げて、ごくりと…

2024年3月1日 更新

小説

きみが金魚を盗んでも

森ノ 薫  装画:ペキォ

きみが金魚を盗んでも

‌ 私にとって、小学校のころのゲンジは甘ったれで面倒くさい泣き虫だった。分かれ道の十字路にさしかかると、いつも…

2024年2月19日 更新

小説

煙突掃除令嬢は妖精さんの夢を見る 番外編

ジャン・コルビジエの祈り

倉世 春  装画:長門 さわこ

ジャン・コルビジエの祈り

「中尉どのには、決まった恋人はいないんですか?」‌ こんな状況で訊く質問だろうか。隣国エルガードとの国境近く。…

小説

決意の日

春華杏林医治伝 番外編

小田 菜摘  装画:ペキォ

決意の日

‌ 白(びゃく)蓮(れん)宮(きゅう)は皇城外にある、宗室の離宮である。‌ 深(しん)淵(えん)潭(たん)潭(…

2024年2月9日 更新

小説

eコバルト文庫試し読み連載

亡き王女のオペラシオン

ゆきた 志旗  装画:小鳩 白果

亡き王女のオペラシオン 第七回

【二幕  ふたりのイストワール・二】 ‌‌ 世にオペラを産み落とした芸術勃興(ぼっこう)の地イタリアには…

2024年2月1日 更新

小説

eコバルト文庫試し読み連載

亡き王女のオペラシオン

ゆきた 志旗  装画:小鳩 白果

亡き王女のオペラシオン 第六回

【二幕  ふたりのイストワール・一】 ‌‌「ほら、じっとおし。暴れると水がこぼれるじゃないか」‌「痛い痛…

2024年1月18日 更新

小説

玉塵

『後宮史華伝 すべて夢の如し』刊行記念 短編集既刊『白き断章 すべて雪の如し』収録短編 全文特別公開

‌‌ 雪色に染めあげられた石(いし)畳(だたみ)の道を華(か)輦(れん)(妃(ひ)嬪(ひん)専用の輿(こし))…

小説

八十年の約定

『後宮史華伝 すべて夢の如し』刊行記念 短編集既刊『紅き断章 すべて華の如し』収録短編 全文特別公開

‌‌ そこは牢獄にしてはあまりにも豪奢だった。‌‌「まるで皇后の住まいだな」‌ 瑠璃(るり)瓦(がわら)がふか…

小説

最川堂の年末、恐怖の忘年会

愚痴聞き地蔵、カンパニーのお家騒動に巻き込まれる。 番外編

仲村 つばき  装画:けーしん

最川堂の年末、恐怖の忘年会

   十二月上旬。 詩し央おうは、パソコンのモニター画面をにらみ、眉間に皺しわをよせていた。おかしい。こ…

小説

雪駆けの狼

双蛇の落胤 番外編

氏家 仮名子  装画:田村 由美

雪駆けの狼

‌ 手綱を握る指には、すでに感覚がなかった。‌ 北へと駆け続けて五日、この辺りの平原はまだ雪に覆われ、風は真冬…

小説

宋帝王からの手紙

‌ ここは生きとし生ける者が輪(りん)廻(ね)する六(ろく)道(どう)のうち、最下層にある地(じ)獄(ごく)道…

小説

eコバルト文庫試し読み連載

亡き王女のオペラシオン

ゆきた 志旗  装画:小鳩 白果

亡き王女のオペラシオン 第五回

【一幕 美しからざるこの世界・三】 ‌ マルトの家は中央市場(レ・アル)近くの小さな通りに面したアパルト…

2024年1月10日 更新

小説

卵翼の恩

『後宮茶華伝 仮初めの王妃と邪神の婚礼』発売記念 はるおかりの書き下ろし番外編

‌‌「で、用向きはなんですか? まさか長(ちょう)公(こう)主(しゅ)さまともあろうおかたが、一介の騾馬(らば)の栄転…

小説

eコバルト文庫試し読み連載

亡き王女のオペラシオン

ゆきた 志旗  装画:小鳩 白果

亡き王女のオペラシオン 第四回

【一幕 美しからざるこの世界・二】 ‌ それからというもの、ポン・ヌフでいちばん人気のシャンソニエの傍(…

2023年12月28日 更新

小説

君を怨み君を恨み君が愛を恃(たの)む

『後宮茶華伝 仮初めの王妃と邪神の婚礼』発売記念 はるおかりの書き下ろし番外編

‌‌ 敬(けい)事(じ)房(ぼう)の女官・爪(そう)香(こう)琴(きん)が皇帝付き次席宦(かん)官(がん)・独(どく)…

小説

eコバルト文庫試し読み連載

亡き王女のオペラシオン

ゆきた 志旗  装画:小鳩 白果

亡き王女のオペラシオン 第三回

【一幕 美しからざるこの世界・一】 ‌‌ 一七九七年、共(きょう)和(わ)暦(れき)六年。かつて自由を求…

2023年12月19日 更新

小説

ある日のたまずさ

もののけ寺の白菊丸 番外編

瀬川 貴次  装画:大西 実生子

ある日のたまずさ

‌ 星空のもと、小高い山の緩やかな斜面に、大小の堂(どう)宇(う)が数えきれぬほど点在している。‌ 敷地ばかり…

小説

受け継がれるもの

若旦那さんの「をかし」な甘味手帖 北鎌倉ことりや茶話 番外編

小湊 悠貴  装画:moko

受け継がれるもの

‌「ふっふっふ……」‌ 今年も残り二日となった、十二月三十日。‌ 家事代行サービスの会社に所属している秋(あき…

小説

モーニングルーティン

相棒は犬 転生探偵マカロンの事件簿 番外編

愁堂 れな  装画:奈良 千春

モーニングルーティン

‌ 朝五時。‌ 目覚ましなどかけずとも、毎朝『彼』は目を覚ます。‌ 俺はといえば、勢い良くカーテンが開くシャッ…