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【特別試し読み】荒野は群青に染まりて ―暁闇編―

 この景色を目に焼き付けておくのよ、群青。

太平洋戦争に敗れ、大陸からの引揚船で、中学生の阪上群青は母とはぐれ、直後に何かが海に落下する音を聞いた。その場に居合わせたのは、赤城壮一郎という男。さらに謎の男が現れ、「赤城が君の母親を突き落とした」と告げられる。母の失踪に赤城が関係しているのか。疑惑がぬぐえないまま、行く当てのない群青は、赤城と共に焼野原を生きることに――。
混沌の時代を生き抜いた男達の、反骨と絆の物語。『炎の蜃気楼』シリーズの著者・桑原水菜が切り拓いた渾身の一作の特別試し読みを公開!
◆書籍情報『荒野は群青に染まりて ―暁闇編―』
◆『荒野は群青に染まりて―暁闇編―/―相剋編―』WEB特集

著者プロフィール

桑原 水菜(くわばら みずな)

9月23日千葉県生まれ。中央大学文学部史学科卒業。1989年下期コバルト読者大賞受賞。「炎の蜃気楼」シリーズ、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ――黒い心臓」シリーズ(コバルト文庫)、『カサンドラ』「遺跡発掘師は笑わない」シリーズ(角川文庫)他、著書多数。

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桑原 水菜