2026年10月19日 更新

小説

【先行連載】オクガミサマ

2026年11月刊で発売、新鋭が放つ民俗学ブロマンスの世界をWEB先行試し読み!

遠野 渉  装画:宵 マチ

第一章 オクガミサマ付きの制度[1]

 出ておいで、と柔らかな響きで、「それ」は司つかさを招いた。 行ってはいけない。 わかっているのに、司は縁側に…

小説

男と男 クソデカ感情短編小説 連載企画

崎谷 はるひ / 小菅 あすか / 三浦 しをん / 椿 ゆず / 白洲 梓 / 古池 ねじ  装画:瀬尾 ユキミチ 装画:ねぎし きょうこ 装画:倉秦 装画:うまのほねこ 装画:佐藤 ミホシ 装画:山下 街

つまらない恋の終わり

 同窓会というものに初めて参加した。高校の近くなので見覚えはあるけれど、入ったことのない小さな居酒屋。貸し切り…

2026年9月17日 更新

小説

男と男 クソデカ感情短編小説 連載企画

崎谷 はるひ / 小菅 あすか / 三浦 しをん / 椿 ゆず / 白洲 梓 / 古池 ねじ  装画:瀬尾 ユキミチ 装画:ねぎし きょうこ 装画:倉秦 装画:うまのほねこ 装画:佐藤 ミホシ 装画:山下 街

エルズミア家の兄弟

 私は、あの子が怖い。 初めて会った時から、ずっとそう。 年齢よりも大人びた表情で、にこやかに笑っているあの美…

小説

馬酔木と水仙

彼とわたしと欠けた心臓 ―星めぐりのヒラエス― 番外編

栢山 シキ  装画:ねぎし きょうこ

馬酔木と水仙

 雪(ゆき)音(ね)は息を切らしながら、広い庭園の中を歩いていた。ひょんなことから「師匠」となった燕(つばめ)…

小説

「弟、うまね﹅た?」

ワケあっておチビと暮らしてます 弟、誕生 番外編

鈴森 丹子  装画:雨宮 うり

「弟、うまね﹅た?」

 小さな靴箱が備え付けられた、コンパクトな玄関。 短い廊下の右手にはトイレ、左手には洗面台と浴室。 奥へ進むと…

小説

惜別の晩夏

不実なあなたにさようなら 名ばかり令嬢の叛逆 番外編

彩本 和希  装画:内河

惜別の晩夏

「レイモンド! 教えてくれる? 昨日薦めてもらった本のことなんだけど、気になって気になって、ゆうべはなかなか眠…

小説

羊姫の夏休み

クローネル王立学院の羊姫 番外編

瑚池 ことり  装画:小夜子

羊姫の夏休み

「――レイヴィス先輩?」 わたしは周囲を見まわした。 いつのまにか、そばを歩いていたレイヴィス先輩が消えていた…

小説

吸血鬼と海辺の秘密

赤川 次郎  装画:ひだか なみ

吸血鬼と海辺の秘密 最終回

急変 「今朝はいないね」 と、みどりが言った。「え?」「ほら、例の支配人」「ああ……」 エリカも気が付い…

2026年9月10日 更新

小説

果実短編集

透野 すい  装画:mashu

最終話 熟れた白桃

 やたらと首がかゆい。原因はわからないけど、砂でも散らしたように肌がざらざらしている。夜中、無意識のうちに搔(…

小説

吸血鬼と海辺の秘密

赤川 次郎  装画:ひだか なみ

吸血鬼と海辺の秘密 第三回

砂浜  海風は少し冷たかったが、立っていて辛つらいほどではなかった。 波が、ほとんど足先までやってくる。…

2026年9月1日 更新

小説

果実短編集

透野 すい  装画:mashu

第五話 杏のあとさき

 リサイクルショップに並んだそのローテーブルは、エリちゃんの住んでいた208号室にあったものとそっくりだった。…

小説

吸血鬼と海辺の秘密

赤川 次郎  装画:ひだか なみ

吸血鬼と海辺の秘密 第二回

客たち  ダイニングルームへ入って行くと、意外に多くの客が泊まっていることが分かった。「メニューある?」…

2026年8月20日 更新

小説

骨を盗む日

村崎 なつ生

骨を盗む日 最終回

 冷静に考えれば犯罪だよなあ。 やっぱり骨を盗んだら窃盗罪なのか、それとも墓を暴くことによる不法侵入的な罪なの…

2026年8月19日 更新

小説

【先行連載】鈴掛紬の針しごと

日暮里ミシンカフェ営業中

竹岡 葉月  装画:勝田 文

第2話 アオハル・マジカル(後編)

「それじゃあね、紬つむぎさん」「どうぞお気をつけて」 午後五時五十分。最後の利用客が、『ミシンとボビン』を出て…

小説

果実短編集

透野 すい  装画:mashu

第四話 ちいさな苺泥棒

 スーパーで買ったばかりの食材をキッチンカウンターに並べる。 地産地消コーナーに一パック百四十八円で売られてい…

小説

甜点日和の甘い胃袋

毎天町中華 谷中暮らしの二人 番外編

氏家 仮名子  装画:スー

甜点日和の甘い胃袋

 千(ち)秋(あき)は体を縮め、落ち着かない気分で椅子に座っていた。「大(ター)哥(グー)、なんでそんな小さく…

小説

吸血鬼と海辺の秘密

赤川 次郎  装画:ひだか なみ

吸血鬼と海辺の秘密 第一回

訪問  列車がスピードを落として、少し揺れた。 座席のリクライニングを倒してウトウトしていた神かみ代しろ…

2026年8月10日 更新

小説

【先行連載】鈴掛紬の針しごと

日暮里ミシンカフェ営業中

竹岡 葉月  装画:勝田 文

第2話 アオハル・マジカル(中編)

 次の木曜は『ミシンとボビン』の定休日だったので、昔友達がいなかった女はこれ幸いとばかりに谷中のアパートに引き…

小説

果実短編集

透野 すい  装画:mashu

第三話 檸檬の灯

 恋人が死んだ。 交際していた一年間、毎日が幸せだった。彼とは波長みたいなものがぴったり一致していて、一緒に過…

2026年7月31日 更新

小説

果実短編集

透野 すい  装画:mashu

第二話 食べきれないピオーネ

 地図で上から見たら綺(き)麗(れい)な直方体の自動車工場。更衣室のある事務所から指定駐車場までの道のりは、真…

小説

【先行連載】鈴掛紬の針しごと

日暮里ミシンカフェ営業中

竹岡 葉月  装画:勝田 文

第2話 アオハル・マジカル(前編)

 ──物心ついた頃から『偏屈な子』と呼ばれ。 そのたぐいまれなる屈折した性格のせいで、普通は行かない道に迷い込…

2026年7月16日 更新

小説

男と男 クソデカ感情短編小説 連載企画

崎谷 はるひ / 小菅 あすか / 三浦 しをん / 椿 ゆず / 白洲 梓 / 古池 ねじ  装画:瀬尾 ユキミチ 装画:ねぎし きょうこ 装画:倉秦 装画:うまのほねこ 装画:佐藤 ミホシ 装画:山下 街

馬場先輩はどうしようもないばか

   1『お風呂上がりました』 深夜十二時過ぎ。簡単なメッセージを送る。すぐに既読マークが付き、一分とたたず返…

小説

果実短編集

透野 すい  装画:mashu

第一話 水蜜桃の朝

 エリちゃんの住む208号室は、私の住む210号室から一部屋挟んだ隣となりにある。彼女はこのところ夏バテみたい…

小説

【先行連載】鈴掛紬の針しごと

日暮里ミシンカフェ営業中

竹岡 葉月  装画:勝田 文

第1話 ちくちくという名のソリューション~恋を裁つ~(後編)

 アパートに戻ってきたら、埼玉の実家にいる母から、電話がかかってきた。 いったい何事かと思えば、真ま衣いから譲…

小説

白雪は僕の姫君

雪姫の結婚 神在初恋花譚 番外編

東堂 燦  装画:白谷 ゆう

白雪は僕の姫君

 十六夜(いざよい)家の領地である《紅(こう)野(の)》は雪深い土地だ。 冬の日暮れとなれば、邸内にいても骨身…

小説

骨を盗む日

村崎 なつ生

骨を盗む日 第二回

 はじめて燃やしたのは自分の父だった。 私の父は、それなりにクズだった。家にいればいつも偉そうで、よく母と私の…

2026年7月10日 更新

小説

【先行連載】鈴掛紬の針しごと

日暮里ミシンカフェ営業中

竹岡 葉月  装画:勝田 文

第1話 ちくちくという名のソリューション~恋を裁つ~(前編)

  どれだけ待っても彼は戻ってこなかったので、真ま衣いもいい加減認めざるを得なかった。 私、深み山やま真衣はふ…

2026年6月19日 更新

小説

骨を盗む日

村崎 なつ生

骨を盗む日 第一回

 キャンプファイヤーというものを、一度もやったことがない。けれど燃えさかる炎を眺めて踊り歌うと、こんな気分にな…

小説

男と男 クソデカ感情短編小説 連載企画

崎谷 はるひ / 小菅 あすか / 三浦 しをん / 椿 ゆず / 白洲 梓 / 古池 ねじ  装画:瀬尾 ユキミチ 装画:ねぎし きょうこ 装画:倉秦 装画:うまのほねこ 装画:佐藤 ミホシ 装画:山下 街

俺だけの星

 その美容院に入ったのは、ガラスのはまった木製のドアがこぢんまりとして、一見するとぬくもりのある民家のようだっ…

小説

決意の抹茶あんみつ

小鳥遊さんの京菓子暦 ひんやり和菓子と秘めた想い 番外編

杉元 晶子  装画:佳奈

決意の抹茶あんみつ

「どれを注文したら、和菓子通っぽいかな……?」 坪(つぼ)庭(にわ)が望める二人掛けのテーブル席で、小鳥遊(た…

小説

凶悪令嬢の策略

凶悪令嬢の婚姻 番外編

日高 砂羽  装画:杉町 のこ

凶悪令嬢の策略

 イスキア王国の王宮は、王都レゾンの郊外にある。 白い石材で組まれた建物は、正面から見れば羽根を広げた鷲(わし…

小説

狐と狸と妖華師の娘

妖華師の花嫁 呪いが解けたら離縁してくれますか? 番外編

我鳥 彩子  装画:亜沙美

狐と狸と妖華師の娘

 止し水すい国こくの都、隴ろう。その片隅に、半分崩れかけた古い屋敷がある。そこに暮らしているのは、まだ十とおに…