2026年5月20日 更新

小説

経理 松岡沙世

税理士 鮫島桐子 番外編

橘 マコト  装画:蛭塚 都

経理 松岡沙世

「名(めい)鉄(てつ)の株を持ってると、リトルワールドの入場招待券が貰(もら)えるんですよ」 水(み)戸(と)…

小説

二人のユウトくん

四人のナオちゃん 番外編

松本 愛世  装画:AiLeeN

二人のユウトくん

 七月初(しょ)旬(じゅん)の、青空が広がる日曜日。 朝ドラ『ゲゲゲの女房』の、一週間分の録画を観ながら昼食を…

小説

ツジセンの独白

佐藤の告白 番外編

藤紘  装画:中島 花野

ツジセンの独白

 岡(おか)本(もと)先生に嫌われているかもしれない。 そうようやく自覚できたのは、一昨日の金曜。きっかり18…

小説

廃妃は夜な夜な奇を談る 番外編

夕鷺 かのう  装画:七原 しえ

【第◾️夜】 歌う髑髏、あるいは枯骨自賛

「そうだ、星(せい)蓮(れん)。今日は地方から来客があってな。ひとつ、珍しい話を聞いた」 彩雲が月を追う。ごく…

小説

男と男 クソデカ感情短編小説 連載企画

崎谷 はるひ / 小菅 あすか  装画:瀬尾 ユキミチ 装画:ねぎし きょうこ

1918 香港

【1931年 英国領香港】 刑事さん、英国人ですね。ええ、はい、見ての通り私は英語を喋(しやべ)れるので、広東…

小説

吸血鬼と炎の雨

赤川 次郎  装画:ひだか なみ

吸血鬼と炎の雨 最終回

秘密 「ごめんなさい」 と、木(き)村(むら)妙(たえ)子(こ)は頭を下げた。「私に謝らないで下さい」 …

2026年5月8日 更新

小説

グレイス・グレイス

東雲 めめ子  装画:mugico

グレイス・グレイス 最終回

――匂いがわかった気がする。 その言葉に駆り立てられるように、私はモバイルバッテリーの改良に没頭した。 昼間は…

小説

吸血鬼と炎の雨

赤川 次郎  装画:ひだか なみ

吸血鬼と炎の雨 第五回

会見 「多くの命を奪った、この度たびの攻撃は、決して許されるものではありません」 TVのニュース画面に登…

2026年5月1日 更新

小説

グレイス・グレイス

東雲 めめ子  装画:mugico

グレイス・グレイス 第三回

「グレイスさん」 遠くから呼ばれた名前が、自分のものだと認識するまでに少し間があった。 芝しば生ふで行方ゆくえ…

小説

吸血鬼と炎の雨

赤川 次郎  装画:ひだか なみ

吸血鬼と炎の雨 第四回

予言と商売  そこはモダンなオフィスビルだったが、一階正面の受付で、受付嬢を相手にしゃべっている男がいた…

2026年4月16日 更新

小説

男と男 クソデカ感情短編小説 連載企画

崎谷 はるひ / 小菅 あすか  装画:瀬尾 ユキミチ 装画:ねぎし きょうこ

その渇きは恋ではなく

 がたたん、ごとん。本日も電車は走っている。 総(そう)武(ぶ)横(よこ)須(す)賀(か)線、千葉東京神奈川の…

小説

グレイス・グレイス

東雲 めめ子  装画:mugico

グレイス・グレイス 第二回

 会いたいと思うと、なぜかボルトフ先生は捕まらないのだ。 私はひとまず日次報告として、イリヤにグレイスの希望に…

小説

あやかし乙女と狐の道行き

あやかし乙女のご縁組 3 〜神託から始まる契約結婚〜 番外編

七沢 ゆきの  装画:榊 空也

あやかし乙女と狐の道行き

 僕のご主人は可愛い。 長い三つ編みは僕の尻尾とおそろいみたいで、見ているだけで嬉しくなる。「はい、辰(しん)…

小説

竜に乗った魔法使い

魔法使いのお留守番 魔女編 番外編

白洲 梓  装画:kokuno

竜に乗った魔法使い

 悲鳴が聞こえた、と思った瞬間、背中に誰かがぶつかってきた。 秋の収穫祭で賑(にぎ)わう町の目抜き通りには、い…

小説

吸血鬼と炎の雨

赤川 次郎  装画:ひだか なみ

吸血鬼と炎の雨 第三回

謎から謎へ  クロロックとエリカは、M大学の受付窓口で、「今日、菊きく池ち広こう太たさんとお会いする約束…

2026年4月10日 更新

小説

グレイス・グレイス

東雲 めめ子  装画:mugico

グレイス・グレイス 第一回

 わたし。あたし。いいえ、私? 何度か脳――いわゆる『顔』? 中央演算処理装置に画像認識処理装置、そのほか諸も…

小説

吸血鬼と炎の雨

赤川 次郎  装画:ひだか なみ

吸血鬼と炎の雨 第二回

事故 「子供はいい。くたびれたら眠ってしまえばいいのだからな」 クロロックが珍しく弱音を吐いている。 そ…

2026年4月1日 更新

小説

吸血鬼と炎の雨

赤川 次郎  装画:ひだか なみ

吸血鬼と炎の雨 第一回

予言  昼下がりの公園は、日射しに溢あふれて暖かかった。「十二月とは思えないね」 と言ったのは、大おお月…

2026年3月18日 更新

小説

魔法使いの料理番

魔法使いのお留守番 四大魔法使い編 番外編

白洲 梓  装画:kokuno

魔法使いの料理番

 あれは三年前の、寒い冬の日のことでした。 木枯らしが吹く中、私はいつものように、お気に入りのレストランへと向…

2026年2月19日 更新

小説

敬川先輩の怪異否定録 ―おはぎコロッケ―

敬川先輩の怪異否定録 ーとあるネット掲示板の書き込みについてー 番外編

新田 漣  装画:ふすい

敬川先輩の怪異否定録 ―おはぎコロッケ―

「ずっと気になってたんすけど、歌(うた)クンってどこに住んでるんすか?」 西日に照らされた埃(ほこり)がきらき…

小説

七夕のふたり

早都子と夢乃 大正鎌倉ノスタルヂア 番外編

香月 せりか  装画:小夜子

七夕のふたり

 夕暮れ時、授業を終えた夢(ゆめ)乃(の)が早(さ)都(と)子(こ)と共に寄宿舎に戻ると、寮生たちがはしゃぎな…

小説

虎のお掃除

咎姫恋歌 虎王バヤルが抱いた調べ 番外編

瑚池 ことり  装画:蔀 シャロン

虎のお掃除

「ち、ちがうわ。わたくしは仙女じゃなくて、天(てん)岑(しん)の廟にお仕えする、ただの掃除婦なのよ!」 サリー…

小説

アロハ日和

若旦那さんの「をかし」な甘味手帖 3 北鎌倉ことりや茶話 番外編

小湊 悠貴  装画:moko

アロハ日和

 八月某日、鎌(かま)倉(くら)駅―――「こんにちは、志(し)貴(き)さん」 約束した時間の五分前。聞き覚えの…

小説

うさ耳キャスケット

羽良 ゆき  装画:shiho

うさ耳キャスケット【後編】

 夕方のサンプリングというのは学校や仕事帰りの人たちをターゲットとするものだが、ここは表参道という場所柄(がら…

2026年2月10日 更新

小説

うさ耳キャスケット

羽良 ゆき  装画:shiho

うさ耳キャスケット【前編】

「――はい。わかりました、お願いします」 大学二年の夏休み。本来ならば伸び伸びと遊びつくしたいところだったが、…

2026年1月19日 更新

小説

パンの夢

魔王のかまど 番外編

瑚池 ことり  装画:庭 春樹

パンの夢

「――うむ、風除けを張って炉に薪(たきぎ)を足した。娘の寝袋も広げたし、これでいいな」 ハルは指さし確認した。…

小説

はじまり~語り部による前ふり~

王稜五閣の花姫御殿 番外編

梨沙  装画:春が野 かおる

はじまり~語り部による前ふり~

「今日は見事な晴天ですなあ」 荷物を背負い直した旅人が畑仕事に精を出す女に声をかける。女は顔を上げ、腰を叩きな…

小説

君を想う

十番様の縁結び 9 神在花嫁綺譚 番外編

東堂 燦  装画:白谷 ゆう

君を想う

 その宝石を見たとき、一番に浮かんだのは妻のまなざしだった。 鮮やかに咲き誇る、椿(つばき)の赤。 この石があ…

小説

迷子の迷子の吸血鬼ちゃん

赤川 次郎  装画:ひだか なみ

迷子の迷子の吸血鬼ちゃん 最終回

心の迷子 「おじさん」 その声に、中(なか)野(の)はハッとした。 朝、駅へ向かうバスの中だ。昔ほどでは…

2026年1月9日 更新

小説

迷子の迷子の吸血鬼ちゃん

赤川 次郎  装画:ひだか なみ

迷子の迷子の吸血鬼ちゃん 第四回

発見  鳥の鳴く声で目が覚める。 これこそ、理想の暮らしだ! 六十才の定年を過ぎても、さらに十年以上働き…

2025年12月26日 更新

小説

迷子の迷子の吸血鬼ちゃん

赤川 次郎  装画:ひだか なみ

迷子の迷子の吸血鬼ちゃん 第三回

トラブル  その後は――当然、なるべくしてなったのである。 夜十二時に、クロロック家のチャイムが鳴り、「…

小説

奥乃桜子 現代ファンタジー 新作競演

奥乃 桜子

ネコではない、✕✕である。【前編】

リイン(株)サポート室の怪しい日常

 東(とう)京(きょう)駅(えき)のすぐそば、再開発の進む八(や)重(え)洲(す)の一等地を見下ろす高層フロアにて、御…