2026年4月1日 更新

小説

吸血鬼と炎の雨

赤川 次郎  装画:ひだか なみ

吸血鬼と炎の雨 第一回

予言  昼下がりの公園は、日射しに溢あふれて暖かかった。「十二月とは思えないね」 と言ったのは、大おお月…

2026年3月18日 更新

小説

魔法使いの料理番

魔法使いのお留守番 四大魔法使い編 番外編

白洲 梓  装画:kokuno

魔法使いの料理番

 あれは三年前の、寒い冬の日のことでした。 木枯らしが吹く中、私はいつものように、お気に入りのレストランへと向…

2026年3月10日 更新

まんが試し読み

魔法使いのお留守番

四大魔法使い編

あの場所で、ずっとあなたを待っている。

白洲 梓  装画:kokuno

魔法使いのお留守番 四大魔法使い編 まんが試し読み

2026年2月19日 更新

小説

敬川先輩の怪異否定録 ―おはぎコロッケ―

敬川先輩の怪異否定録 ーとあるネット掲示板の書き込みについてー 番外編

新田 漣  装画:ふすい

敬川先輩の怪異否定録 ―おはぎコロッケ―

「ずっと気になってたんすけど、歌(うた)クンってどこに住んでるんすか?」 西日に照らされた埃(ほこり)がきらき…

小説

七夕のふたり

早都子と夢乃 大正鎌倉ノスタルヂア 番外編

香月 せりか  装画:小夜子

七夕のふたり

 夕暮れ時、授業を終えた夢(ゆめ)乃(の)が早(さ)都(と)子(こ)と共に寄宿舎に戻ると、寮生たちがはしゃぎな…

小説

虎のお掃除

咎姫恋歌 虎王バヤルが抱いた調べ 番外編

瑚池 ことり  装画:蔀 シャロン

虎のお掃除

「ち、ちがうわ。わたくしは仙女じゃなくて、天(てん)岑(しん)の廟にお仕えする、ただの掃除婦なのよ!」 サリー…

小説

アロハ日和

若旦那さんの「をかし」な甘味手帖 3 北鎌倉ことりや茶話 番外編

小湊 悠貴  装画:moko

アロハ日和

 八月某日、鎌(かま)倉(くら)駅―――「こんにちは、志(し)貴(き)さん」 約束した時間の五分前。聞き覚えの…

小説

うさ耳キャスケット

羽良 ゆき  装画:shiho

うさ耳キャスケット【後編】

 夕方のサンプリングというのは学校や仕事帰りの人たちをターゲットとするものだが、ここは表参道という場所柄(がら…

2026年2月10日 更新

小説

うさ耳キャスケット

羽良 ゆき  装画:shiho

うさ耳キャスケット【前編】

「――はい。わかりました、お願いします」 大学二年の夏休み。本来ならば伸び伸びと遊びつくしたいところだったが、…

新人賞

第236回 短編小説新人賞

【最終選考作品】奇天烈な一日(著:山口夏人)

 午前十一時二十五分。大さじ三の水。大さじ二のしょうゆ。大さじ一の酒。大さじ一の砂糖。大さじ一のオイスターソース。小さ…

新人賞

第236回 短編小説新人賞

【最終選考作品】快楽の境地(著:瀬川想)

「ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピーッ」 浮ついた身体(からだ)でバランスを崩さないように、足を上げる。真下は水面。地味に遠…

新人賞

第236回 短編小説新人賞

【最終選考作品】何も持たずに行こう(著:谷地雪)

 そうだ、終点まで行ってみよう。 ある日突然思いついたその案を実行すべく、俺は早朝、品(しな)川(がわ)駅に立っていた…

新人賞

第236回 短編小説新人賞

【最終選考作品】フモンカンの日(著:琵楼渓水)

「おい、フモンカン、取り壊されるって」 遅番の小(お)川(がわ)が最悪のニュースを連れて出勤した。「やばいじゃん」「や…

新人賞

第236回 短編小説新人賞

【佳作】問われる十畳(著:原沢青)

「まいったなあ……」「まいりましたね……」 二人がそんなやり取りをした回数も、そろそろ二桁(けた)に突入しかけ…

新人賞

第236回 短編小説新人賞

【入選】山本、誘拐される(著:山田結衣)

 月曜日。朝目を覚ますと、そこは助手席だった。知らない車だ。運転席には市役所総務課の同僚、原(はら)田(だ)さ…

2026年1月19日 更新

まんが試し読み

ジャレッド・エドワーズの殺害依頼

そこにいたのは、十年前、俺が全てを奪った人だった。

小菅 あすか  装画:ハルカゼ

ジャレッド・エドワーズの殺害依頼 まんが試し読み

その他

阿部暁子×宮島未奈 本屋大賞受賞作家スペシャル対談

2024年の本屋大賞受賞者、宮島未奈さんと、2025年の同賞受賞者、阿部暁子さん。実はお二人には、デビュー前に…

小説

パンの夢

魔王のかまど 番外編

瑚池 ことり  装画:庭 春樹

パンの夢

「――うむ、風除けを張って炉に薪(たきぎ)を足した。娘の寝袋も広げたし、これでいいな」 ハルは指さし確認した。…

小説

はじまり~語り部による前ふり~

王稜五閣の花姫御殿 番外編

梨沙  装画:春が野 かおる

はじまり~語り部による前ふり~

「今日は見事な晴天ですなあ」 荷物を背負い直した旅人が畑仕事に精を出す女に声をかける。女は顔を上げ、腰を叩きな…

小説

君を想う

十番様の縁結び 9 神在花嫁綺譚 番外編

東堂 燦  装画:白谷 ゆう

君を想う

 その宝石を見たとき、一番に浮かんだのは妻のまなざしだった。 鮮やかに咲き誇る、椿(つばき)の赤。 この石があ…

小説

迷子の迷子の吸血鬼ちゃん

赤川 次郎  装画:ひだか なみ

迷子の迷子の吸血鬼ちゃん 最終回

心の迷子 「おじさん」 その声に、中(なか)野(の)はハッとした。 朝、駅へ向かうバスの中だ。昔ほどでは…

2026年1月9日 更新

小説

迷子の迷子の吸血鬼ちゃん

赤川 次郎  装画:ひだか なみ

迷子の迷子の吸血鬼ちゃん 第四回

発見  鳥の鳴く声で目が覚める。 これこそ、理想の暮らしだ! 六十才の定年を過ぎても、さらに十年以上働き…

2025年12月26日 更新

その他

【「銀の海 金の大地」復刊完結記念トークショー ~佐原ひかり&嵯峨景子の「銀金愛」を語る夕べ(ネタバレあり)~】開催レポート

このレポートは、2025年11月21日(金)にジュンク堂書店池袋本店で開催された『銀の海 金の大地』復刊完結記念イベン…

小説

迷子の迷子の吸血鬼ちゃん

赤川 次郎  装画:ひだか なみ

迷子の迷子の吸血鬼ちゃん 第三回

トラブル  その後は――当然、なるべくしてなったのである。 夜十二時に、クロロック家のチャイムが鳴り、「…

小説

奥乃桜子 現代ファンタジー 新作競演

奥乃 桜子

ネコではない、✕✕である。【前編】

リイン(株)サポート室の怪しい日常

 東(とう)京(きょう)駅(えき)のすぐそば、再開発の進む八(や)重(え)洲(す)の一等地を見下ろす高層フロアにて、御…

小説

奥乃桜子 現代ファンタジー 新作競演

奥乃 桜子

ネコではない、✕✕である。【後編】

リイン(株)サポート室の怪しい日常

 ますます小(こ)夏(なつ)はうろたえた。さすがに話が違うではないか。「……これってネコダマ案件ではないですよね。わた…

小説

奥乃桜子 現代ファンタジー 新作競演

奥乃 桜子

黄泉月奇譚【前編】 

怪異接待課のふたり

「やっちゃえよ」 芽め吹ぶき朋とも也やがはじめてその声を聞いたのは、職場の最寄り駅だった。終電間際に若い男とすれ違…

小説

奥乃桜子 現代ファンタジー 新作競演

奥乃 桜子

黄泉月奇譚【後編】

怪異接待課のふたり

 黄(よ)泉(み)鳥(どり)はどのデスクにも近寄らず、漫画本を携(たずさ)えたまま突きあたりへ歩を進めた。「……エース…

2025年12月18日 更新

小説

私の青い鳥(?)

後宮真誌怪 あやかし好事家の空白異変 番外編

希多 美咲  装画:花守

私の青い鳥(?)

 紅(こう)紗(さ)族を代表して和(わ)南(なみ)島から帝都『蓮(れん)陽(よう)』に渡って早半年。香(こう)…

小説

若林のモノローグ

相棒は犬 3 転生探偵マカロンの事件簿 番外編

愁堂 れな  装画:奈良 千春

若林のモノローグ

 運命の出会い。組長と盃(さかずき)を交わした以外にそんな出会いが自分に訪れることなどあるまいと、二年前のあの…

小説

感情は誰にも勘定できない

争族なんて聞いてない! 新米税理士、初仕事は女たちの戦場で 番外編

ひずき 優  装画:加藤木 麻莉

感情は誰にも勘定できない

 藤(ふじ)村(むら)税理士事務所は、銀(ぎん)座(ざ)の路地裏にある雑居ビルの二階に看板を出している。 ドア…

小説

コーンスープの夜

京都岡崎、月白さんとこ 秋染まる嵐と静かの月 番外編

相川 真  装画:くじょう

コーンスープの夜

 リビングの時計は、先ほどから遅々として進まない。 ため息交じりに立ち上がった青(せい)藍(らん)は、空(から…