2026年9月17日 更新

小説

男と男 クソデカ感情短編小説 連載企画

崎谷 はるひ / 小菅 あすか / 三浦 しをん / 椿 ゆず  装画:瀬尾 ユキミチ 装画:ねぎし きょうこ 装画:倉秦 装画:うまのほねこ 装画:佐藤 ミホシ

エルズミア家の兄弟

 私は、あの子が怖い。 初めて会った時から、ずっとそう。 年齢よりも大人びた表情で、にこやかに笑っているあの美…

小説

馬酔木と水仙

彼とわたしと欠けた心臓 ―星めぐりのヒラエス― 番外編

栢山 シキ  装画:ねぎし きょうこ

馬酔木と水仙

 雪(ゆき)音(ね)は息を切らしながら、広い庭園の中を歩いていた。ひょんなことから「師匠」となった燕(つばめ)…

小説

「弟、うまね﹅た?」

ワケあっておチビと暮らしてます 弟、誕生 番外編

鈴森 丹子  装画:雨宮 うり

「弟、うまね﹅た?」

 小さな靴箱が備え付けられた、コンパクトな玄関。 短い廊下の右手にはトイレ、左手には洗面台と浴室。 奥へ進むと…

小説

惜別の晩夏

不実なあなたにさようなら 名ばかり令嬢の叛逆 番外編

彩本 和希  装画:内河

惜別の晩夏

「レイモンド! 教えてくれる? 昨日薦めてもらった本のことなんだけど、気になって気になって、ゆうべはなかなか眠…

小説

羊姫の夏休み

クローネル王立学院の羊姫 番外編

瑚池 ことり  装画:小夜子

羊姫の夏休み

「――レイヴィス先輩?」 わたしは周囲を見まわした。 いつのまにか、そばを歩いていたレイヴィス先輩が消えていた…

小説

吸血鬼と海辺の秘密

赤川 次郎  装画:ひだか なみ

吸血鬼と海辺の秘密 最終回

急変 「今朝はいないね」 と、みどりが言った。「え?」「ほら、例の支配人」「ああ……」 エリカも気が付い…

2026年9月10日 更新

小説

果実短編集

透野 すい  装画:mashu

最終話 熟れた白桃

 やたらと首がかゆい。原因はわからないけど、砂でも散らしたように肌がざらざらしている。夜中、無意識のうちに搔(…

小説

吸血鬼と海辺の秘密

赤川 次郎  装画:ひだか なみ

吸血鬼と海辺の秘密 第三回

砂浜  海風は少し冷たかったが、立っていて辛つらいほどではなかった。 波が、ほとんど足先までやってくる。…

まんが試し読み

クローネル王立学院の羊姫

小国の姫と虐げられていた王子の大逆転学園ロマンタジー!

瑚池 ことり  装画:小夜子

クローネル王立学院の羊姫 まんが試し読み

2026年9月1日 更新

小説

果実短編集

透野 すい  装画:mashu

第五話 杏のあとさき

 リサイクルショップに並んだそのローテーブルは、エリちゃんの住んでいた208号室にあったものとそっくりだった。…

小説

吸血鬼と海辺の秘密

赤川 次郎  装画:ひだか なみ

吸血鬼と海辺の秘密 第二回

客たち  ダイニングルームへ入って行くと、意外に多くの客が泊まっていることが分かった。「メニューある?」…

2026年8月20日 更新

小説

骨を盗む日

村崎 なつ生

骨を盗む日 最終回

 冷静に考えれば犯罪だよなあ。 やっぱり骨を盗んだら窃盗罪なのか、それとも墓を暴くことによる不法侵入的な罪なの…

2026年8月19日 更新

小説

【先行連載】鈴掛紬の針しごと

日暮里ミシンカフェ営業中

竹岡 葉月  装画:勝田 文

第2話 アオハル・マジカル(後編)

「それじゃあね、紬つむぎさん」「どうぞお気をつけて」 午後五時五十分。最後の利用客が、『ミシンとボビン』を出て…

小説

果実短編集

透野 すい  装画:mashu

第四話 ちいさな苺泥棒

 スーパーで買ったばかりの食材をキッチンカウンターに並べる。 地産地消コーナーに一パック百四十八円で売られてい…

小説

甜点日和の甘い胃袋

毎天町中華 谷中暮らしの二人 番外編

氏家 仮名子  装画:スー

甜点日和の甘い胃袋

 千(ち)秋(あき)は体を縮め、落ち着かない気分で椅子に座っていた。「大(ター)哥(グー)、なんでそんな小さく…

小説

吸血鬼と海辺の秘密

赤川 次郎  装画:ひだか なみ

吸血鬼と海辺の秘密 第一回

訪問  列車がスピードを落として、少し揺れた。 座席のリクライニングを倒してウトウトしていた神かみ代しろ…

2026年8月10日 更新

小説

【先行連載】鈴掛紬の針しごと

日暮里ミシンカフェ営業中

竹岡 葉月  装画:勝田 文

第2話 アオハル・マジカル(中編)

 次の木曜は『ミシンとボビン』の定休日だったので、昔友達がいなかった女はこれ幸いとばかりに谷中のアパートに引き…

小説

果実短編集

透野 すい  装画:mashu

第三話 檸檬の灯

 恋人が死んだ。 交際していた一年間、毎日が幸せだった。彼とは波長みたいなものがぴったり一致していて、一緒に過…

新人賞

第238回短編小説新人賞

【最終選考作品】紫色の向こう側へ(著:片山史奈)

 初恋の人のスーツ姿は眩(まぶ)しかった。何度も夢に見たあのしーくんの姿が、そこにある。黒いスーツに合わせられた藤(ふ…

新人賞

第238回短編小説新人賞

【最終選考作品】堀内くんは嘘をつかない(著:藤城柚子)

 堀(ほり)内(うち)くんは嘘がつけない。 天(てん)真(しん)爛(らん)漫(まん)とか、歯に衣(きぬ)着(き)せぬと…

新人賞

第238回短編小説新人賞

【最終選考作品】放課後ラジオ(著:塩治優花)

「みなさん、こんにちは。放課後ラジオのお時間でーす。パーソナリティはひ(﹅)な(﹅)と……」「こんにちは。り(﹅)の(…

新人賞

第238回短編小説新人賞

【最終選考作品】イン・マリ・パックス(著:三嶋水琴)

「わたしゃ高い所は嫌いだよ」 ゴンドラの扉が閉められた途端、祖母はそんなことを言った。 今まさに孫と観覧車に乗り込んだ…

新人賞

第238回短編小説新人賞

【佳作】卵をもらいに(著:西松洋子)

「卵、要(い)りますか?」 今日が最終出勤日の、つまりは今日を最後に二度と会わない人であるところの萩(はぎ)原…

新人賞

第238回短編小説新人賞

【入選】三日後の天気は晴れ(著:猫街 文)

「三日後は雨だよ」 店長が言った。 別にどうでもいい情報だった。三日後の天気なんて気象庁のサイトを見れば載(の…

まんが試し読み

鈴掛紬の針しごと

日暮里ミシンカフェ営業中

心のキズを、切ったり、貼ったり、縫い合わせたり――。

竹岡 葉月  装画:勝田 文

鈴掛紬の針しごと 日暮里ミシンカフェ営業中 まんが試し読み

まんが試し読み

毎天町中華

谷中暮らしの二人

「好吃」が、あの日と今日をつなぐ。

氏家 仮名子  装画:スー

毎天町中華 谷中暮らしの二人 まんが試し読み

2026年7月31日 更新

小説

果実短編集

透野 すい  装画:mashu

第二話 食べきれないピオーネ

 地図で上から見たら綺(き)麗(れい)な直方体の自動車工場。更衣室のある事務所から指定駐車場までの道のりは、真…

小説

【先行連載】鈴掛紬の針しごと

日暮里ミシンカフェ営業中

竹岡 葉月  装画:勝田 文

第2話 アオハル・マジカル(前編)

 ──物心ついた頃から『偏屈な子』と呼ばれ。 そのたぐいまれなる屈折した性格のせいで、普通は行かない道に迷い込…

2026年7月16日 更新

小説

男と男 クソデカ感情短編小説 連載企画

崎谷 はるひ / 小菅 あすか / 三浦 しをん / 椿 ゆず  装画:瀬尾 ユキミチ 装画:ねぎし きょうこ 装画:倉秦 装画:うまのほねこ 装画:佐藤 ミホシ

馬場先輩はどうしようもないばか

   1『お風呂上がりました』 深夜十二時過ぎ。簡単なメッセージを送る。すぐに既読マークが付き、一分とたたず返…

小説

果実短編集

透野 すい  装画:mashu

第一話 水蜜桃の朝

 エリちゃんの住む208号室は、私の住む210号室から一部屋挟んだ隣となりにある。彼女はこのところ夏バテみたい…

小説

【先行連載】鈴掛紬の針しごと

日暮里ミシンカフェ営業中

竹岡 葉月  装画:勝田 文

第1話 ちくちくという名のソリューション~恋を裁つ~(後編)

 アパートに戻ってきたら、埼玉の実家にいる母から、電話がかかってきた。 いったい何事かと思えば、真ま衣いから譲…

小説

白雪は僕の姫君

雪姫の結婚 神在初恋花譚 番外編

東堂 燦  装画:白谷 ゆう

白雪は僕の姫君

 十六夜(いざよい)家の領地である《紅(こう)野(の)》は雪深い土地だ。 冬の日暮れとなれば、邸内にいても骨身…