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千鳥と水琴窟

高校で箏曲部に入った千鳥は、なかなか上達しない自分にうんざりしながらも、真面目に練習に取り組んでいた。ある雨の日、部活後も一人居残って練習を続けようとする千鳥に告げられたのは、部室に幽霊が出るという噂。気を取り直し一人練習を始めた千鳥の目の前で、箏がひとりでに鳴り始めた。そして、千鳥の目には箏を爪弾く若い男性の姿が見えてきて――。「君は、もしかして僕の声が聞こえるのか?」千鳥は、ミナトと名乗ったその幽霊から、箏を教わることになり!?

著者プロフィール

柳井 はづき(やない はづき)

兵庫県(日本海側)出身。 『花は愛しき死者たちのために』で 2021年度ノベル大賞準大賞受賞。 受賞作を改稿、加筆した本作でデビュー。 理系の皮を被ったド文系。怖がりのくせに怪談好き。

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柳井 はづき