2023年12月19日 更新

小説

eコバルト文庫試し読み連載

亡き王女のオペラシオン

ゆきた 志旗  装画:小鳩 白果

亡き王女のオペラシオン 第二回

【序幕・二】 ‌‌ 脱出できたはいいものの土地勘のない場所で不安だったが、荷馬車の列をひたすら遡(さかの…

小説

親王画眉/夕化粧

『後宮茶華伝 仮初めの王妃と邪神の婚礼』発売記念 はるおかりの書き下ろし番外編

親王画眉 ‌‌「待って、顔を洗う前にもう一回見せて」‌ 整(せい)斗(と)王(おう)妃(ひ)付き首席女官・周(し…

2023年12月8日 更新

小説

eコバルト文庫試し読み連載

亡き王女のオペラシオン

ゆきた 志旗  装画:小鳩 白果

亡き王女のオペラシオン 第一回

【前奏曲】 ‌ どこか不気味さの漂う、異質な女だった。‌ 煌きらびやかな宮殿には似合わぬ質素な身なりの平…

小説

波間の横顔

doi

波間の横顔

 対向車の少ない海岸沿いの道路を私は軽自動車でひたすら走っていた。日差しがやけに強く、海面に反射した光の粒が視…

2023年12月1日 更新

小説

おもかげ

遊川 ユウ

おもかげ 後編

 私が買った帽子と眼鏡をつけた一くんは、何とか皇煌希の面影おもかげを消したものの、お忍びで出かける芸能人そのも…

2023年11月16日 更新

小説

地下の星のお姫様

氏家 仮名子  装画:おと

地下の星のお姫様

 毎週水曜日に彼女は踊る。‌ 狭いステージの上で、仲間たちと踊る。‌ わずかな観客に見守られながら、もがく…

小説

おもかげ

遊川 ユウ

おもかげ 前編

 最初の異変に気付いたのは、駅の改札で待ち合わせたときだった。小走りで駆け寄ってくる彼氏の姿が、推しのアイドル…

小説

これは経費で落ちません! 11 ~経理部の森若さん~ 番外編

お人好しの希梨香

青木 祐子  装画:uki

お人好しの希梨香

「――そんな噂、嘘に決まってる! いや絶対にないって! なぜ太(たい)陽(よう)が森(もり)若(わか)と? あ…

小説

招きねこのフルーツサンド 番外編

ときめきの宝石サンド

後白河 安寿  装画:mashu

ときめきの宝石サンド

 お盆を過ぎ、暑さのピークは通り過ぎた――かと思いきや。‌(とけそう……)‌ 定時で職場を出た実み音ね…

小説

龍の身代わり 偽りの皇帝は煌めく星を恋う 番外編

龍の身代わり 偽りの皇帝は煌めく花園に惑う 

我鳥 彩子  装画:笠井 あゆみ

龍の身代わり 偽りの皇帝は煌めく花園に惑う

 ここは陽(よう)夏(か)国(こく)の京師、夏(か)央(おう)。‌ さても然々(しかじか)な事情で皇帝の身代わ…

小説

ハイランドの花嫁 偽りの令嬢は荒野で愛を抱く

青空の卵

森 りん  装画:亀井 高秀

青空の卵

「おかしいわ。どうしてわたしはスコットランドの森の中で倒れているのかしら……」‌ シャーロットは木漏れ日の下、…

2023年10月19日 更新

小説

宝石商リチャード氏の謎鑑定 ガラスの仮面舞踏会 番外編

きらきら星たちのパーティ

辻村 七子  装画:雪広 うたこ

きらきら星たちのパーティ

‌「みのるさま、よろしいですか。これは私とあなただけで遂行する作戦です」‌ そう言われた時、みのるは今まで…

小説

京都岡崎、月白さんとこ 番外編

秋の心

相川 真  装画:くじょう

秋の心

 秋も深まる十月の末。‌ あけ放たれた窓からするりと入り込んだそれを、青(せい)藍(らん)はそうっとつまみ上げ…

小説

僕の恋、思い出と勝負するのは分が悪すぎる

我鳥 彩子  装画:加藤 綾華

僕の恋、思い出と勝負するのは分が悪すぎる 最終回

   8 「私の家は、祖父が合あい気き道どうの道場を開いているの。私も小さい頃から護身術は仕込まれていた…

2023年10月10日 更新

小説

僕の恋、思い出と勝負するのは分が悪すぎる

我鳥 彩子  装画:加藤 綾華

僕の恋、思い出と勝負するのは分が悪すぎる 第四回

   6  それから数日後の午後、僕はやはり公園にいた。 家を出た時は晴れていたのだが、だんだん雲が広が…

2023年9月29日 更新

小説

たかが恋の話

阿部 暁子  装画:倉秦

たかが恋の話 最終回

「L大学文学部四年の秋山朝陽です。本日より三週間、お世話になります。誠心誠意励はげみますので、ご指導よろしくお願いいた…

小説

もののけ寺の白菊丸

瀬川 貴次

もののけ寺の白菊丸 最終回

 半分ほどに膨ふくらんだ月が、山の斜面に転々と建つ堂どう宇うの屋根を照らしている。 おかげで、案じていたよりも…

小説

僕の恋、思い出と勝負するのは分が悪すぎる

我鳥 彩子  装画:加藤 綾華

僕の恋、思い出と勝負するのは分が悪すぎる 第三回

   4  斯かくして僕は、翌日から毎日公園を散歩するように命じられた。 榊さかきさんと皐月さつきが代わ…

2023年9月19日 更新

小説

『宝石商リチャード氏の謎鑑定』番外編

真砂なす

辻村 七子  装画:雪広 うたこ

真砂なす 最終回

『宝石商リチャード氏の謎鑑定』番外編

「潔(いさぎよ)く自ら王冠を脱ぎますか? それとも首だけになりますか?」「………………」 リチャードは数分、考…

小説

威風堂々惡女 最終巻発売記念 書き下ろし後日譚

白洲 梓  装画:蔀 シャロン

威風堂々惡女 最終巻発売記念 書き下ろし後日譚

 科(か)挙(きょ)受験者の資格に「性別を問わず」の文言が追加されたのは、聖(せい)太(たい)帝(てい…

小説

たかが恋の話

阿部 暁子  装画:倉秦

たかが恋の話 第三回

 二日後のことだ。 R大付属高校では夏休みに入ってからも各学年向けの夏期講習が行われる。参加するかは生徒の自由…

小説

もののけ寺の白菊丸

瀬川 貴次

もののけ寺の白菊丸 第二回

「では、白しら菊ぎく丸まるはわたしたちが勿もっ径けい寺じに連れて参りますので、乳母めのとどのはここから都にお戻…

小説

僕の恋、思い出と勝負するのは分が悪すぎる

我鳥 彩子  装画:加藤 綾華

僕の恋、思い出と勝負するのは分が悪すぎる 第二回

   3  僕の住むマンションの近くには大きな公園があり、そこを散歩しながら小説の構想を練ねるのが僕の習…

小説

莉国の都・景京

珠華杏林医治伝 乙女の大志は未来を癒す 番外編

小田 菜摘  装画:ペキォ

莉国の都・景京

珠華杏林医治伝 乙女の大志は未来を癒す 番外編

 中ちゅう原げんを支配する大帝国・莉り王朝。 今上の即位より六年目のその日、この国に女子のための医学校が開校し…

2023年9月8日 更新

小説

『宝石商リチャード氏の謎鑑定』番外編

真砂なす

辻村 七子  装画:雪広 うたこ

真砂なす 第三回

『宝石商リチャード氏の謎鑑定』番外編

 リチャードは何も言わず、静かに目礼した。俺もならう。 シャウルさんはややあってから、オーバーに腕を広げた。「…

小説

たかが恋の話

阿部 暁子  装画:倉秦

たかが恋の話 第二回

 今年度の東北高校弓道選手権大会の開催地は福島。R大付属高校弓道部からは、二年生男子重野、三年生女子及川おいか…

小説

もののけ寺の白菊丸

瀬川 貴次

もののけ寺の白菊丸 第一回

 泣いてはいけない。 数えの十二歳になって間もない白しら菊ぎくは、そう自分に言い聞かせつつ、寝殿造しんでんづく…

小説

僕の恋、思い出と勝負するのは分が悪すぎる

我鳥 彩子  装画:加藤 綾華

僕の恋、思い出と勝負するのは分が悪すぎる 第一回

   1 『書けない!?』 電話の向こうで、知らない宇宙人からお中元でも届いたかのような声が上がった。 …

2023年9月1日 更新

小説

『宝石商リチャード氏の謎鑑定』番外編

真砂なす

辻村 七子  装画:雪広 うたこ

真砂なす 第二回

『宝石商リチャード氏の謎鑑定』番外編

 シャウルさんはかつて医者であった。イギリスの医大を卒業し、スリランカに戻って開業もした、れっきとした専門医で…

小説

たかが恋の話

阿部 暁子  装画:倉秦

たかが恋の話 第一回

 忘れもしない五月三十日、教育実習が始まって二度目の月曜日だ。 明け方から、夏の匂いをおびてきた空気を撃ち…

2023年8月18日 更新

小説

『宝石商リチャード氏の謎鑑定』番外編

真砂なす

辻村 七子  装画:雪広 うたこ

真砂なす 第一回

『宝石商リチャード氏の謎鑑定』番外編

 ミュンヘン・ミネラルショーを訪れるのはこれで三度目だ。ミュンヘン国際空港からUバーンと呼ばれる地下鉄に乗り、…

小説

『ハケン飯友 僕と猫の、小さな食卓』番外編

ずっと一緒に

椹野 道流  装画:内田 美奈子

ずっと一緒に

『ハケン飯友 僕と猫の、小さな食卓』番外編

「はー、食った食った」 満足げにそう言って、猫……トラキチは、両手を元気よく合わせ、ごちそうさまの挨(あい)拶…