
彼女の家族
京都岡崎、月白さんとこ 茜さすきみと、「ただいま」の空 番外編
相川 真 装画:くじょう
彼女の家族
中学一年生の野の々の宮みや郁いく人とは、自分の前に立ちはだかる二人の男を見上げて、ごくりと…
2024年3月18日 更新
京都岡崎、月白さんとこ 茜さすきみと、「ただいま」の空 番外編
相川 真 装画:くじょう
中学一年生の野の々の宮みや郁いく人とは、自分の前に立ちはだかる二人の男を見上げて、ごくりと…
2024年3月1日 更新
2024年2月19日 更新
煙突掃除令嬢は妖精さんの夢を見る 番外編
倉世 春 装画:長門 さわこ
「中尉どのには、決まった恋人はいないんですか?」 こんな状況で訊く質問だろうか。隣国エルガードとの国境近く。…
春華杏林医治伝 番外編
小田 菜摘 装画:ペキォ
白(びゃく)蓮(れん)宮(きゅう)は皇城外にある、宗室の離宮である。 深(しん)淵(えん)潭(たん)潭(…
2024年1月18日 更新
雪色に染めあげられた石(いし)畳(だたみ)の道を華(か)輦(れん)(妃(ひ)嬪(ひん)専用の輿(こし))…
そこは牢獄にしてはあまりにも豪奢だった。「まるで皇后の住まいだな」 瑠璃(るり)瓦(がわら)がふか…
愚痴聞き地蔵、カンパニーのお家騒動に巻き込まれる。 番外編
仲村 つばき 装画:けーしん
十二月上旬。 詩し央おうは、パソコンのモニター画面をにらみ、眉間に皺しわをよせていた。おかしい。こ…
双蛇の落胤 番外編
氏家 仮名子 装画:田村 由美
手綱を握る指には、すでに感覚がなかった。 北へと駆け続けて五日、この辺りの平原はまだ雪に覆われ、風は真冬…
ここは生きとし生ける者が輪(りん)廻(ね)する六(ろく)道(どう)のうち、最下層にある地(じ)獄(ごく)道…
2024年1月10日 更新
「で、用向きはなんですか? まさか長(ちょう)公(こう)主(しゅ)さまともあろうおかたが、一介の騾馬(らば)の栄転…
2023年12月28日 更新
敬(けい)事(じ)房(ぼう)の女官・爪(そう)香(こう)琴(きん)が皇帝付き次席宦(かん)官(がん)・独(どく)…
2023年12月19日 更新
もののけ寺の白菊丸 番外編
瀬川 貴次 装画:大西 実生子
星空のもと、小高い山の緩やかな斜面に、大小の堂(どう)宇(う)が数えきれぬほど点在している。 敷地ばかり…
若旦那さんの「をかし」な甘味手帖 北鎌倉ことりや茶話 番外編
小湊 悠貴 装画:moko
「ふっふっふ……」 今年も残り二日となった、十二月三十日。 家事代行サービスの会社に所属している秋(あき…
相棒は犬 転生探偵マカロンの事件簿 番外編
愁堂 れな 装画:奈良 千春
朝五時。 目覚ましなどかけずとも、毎朝『彼』は目を覚ます。 俺はといえば、勢い良くカーテンが開くシャッ…
親王画眉 「待って、顔を洗う前にもう一回見せて」 整(せい)斗(と)王(おう)妃(ひ)付き首席女官・周(し…
2023年12月8日 更新
2023年12月1日 更新
2023年11月16日 更新
氏家 仮名子 装画:おと
毎週水曜日に彼女は踊る。 狭いステージの上で、仲間たちと踊る。 わずかな観客に見守られながら、もがく…
遊川 ユウ
最初の異変に気付いたのは、駅の改札で待ち合わせたときだった。小走りで駆け寄ってくる彼氏の姿が、推しのアイドル…
これは経費で落ちません! 11 ~経理部の森若さん~ 番外編
青木 祐子 装画:uki
「――そんな噂、嘘に決まってる! いや絶対にないって! なぜ太(たい)陽(よう)が森(もり)若(わか)と? あ…
招きねこのフルーツサンド 番外編
後白河 安寿 装画:mashu
お盆を過ぎ、暑さのピークは通り過ぎた――かと思いきや。(とけそう……) 定時で職場を出た実み音ね…
龍の身代わり 偽りの皇帝は煌めく星を恋う 番外編
我鳥 彩子 装画:笠井 あゆみ
ここは陽(よう)夏(か)国(こく)の京師、夏(か)央(おう)。 さても然々(しかじか)な事情で皇帝の身代わ…
ハイランドの花嫁 偽りの令嬢は荒野で愛を抱く
森 りん 装画:亀井 高秀
「おかしいわ。どうしてわたしはスコットランドの森の中で倒れているのかしら……」 シャーロットは木漏れ日の下、…
2023年10月19日 更新
宝石商リチャード氏の謎鑑定 ガラスの仮面舞踏会 番外編
辻村 七子 装画:雪広 うたこ
「みのるさま、よろしいですか。これは私とあなただけで遂行する作戦です」 そう言われた時、みのるは今まで…
京都岡崎、月白さんとこ 番外編
相川 真 装画:くじょう
秋も深まる十月の末。 あけ放たれた窓からするりと入り込んだそれを、青(せい)藍(らん)はそうっとつまみ上げ…
我鳥 彩子 装画:加藤 綾華
8 「私の家は、祖父が合あい気き道どうの道場を開いているの。私も小さい頃から護身術は仕込まれていた…
2023年10月10日 更新
我鳥 彩子 装画:加藤 綾華
6 それから数日後の午後、僕はやはり公園にいた。 家を出た時は晴れていたのだが、だんだん雲が広が…
2023年9月29日 更新
阿部 暁子 装画:倉秦
「L大学文学部四年の秋山朝陽です。本日より三週間、お世話になります。誠心誠意励はげみますので、ご指導よろしくお願いいた…
瀬川 貴次
半分ほどに膨ふくらんだ月が、山の斜面に転々と建つ堂どう宇うの屋根を照らしている。 おかげで、案じていたよりも…
我鳥 彩子 装画:加藤 綾華
4 斯かくして僕は、翌日から毎日公園を散歩するように命じられた。 榊さかきさんと皐月さつきが代わ…
2023年9月19日 更新