【先行試し読み連載】
魔法使いのお留守番
白洲 梓 装画:kokuno
魔法使いのお留守番 第三回
三 時間旅行 終はて島じまは小さな島だ。島の端をぐるりと歩いて回っても、三十分ほどで一周できてしまう。…
2024年5月1日 更新
【先行試し読み連載】
白洲 梓 装画:kokuno
三 時間旅行 終はて島じまは小さな島だ。島の端をぐるりと歩いて回っても、三十分ほどで一周できてしまう。…
赤川 次郎 装画:ひだか なみ
傷 「大変だね」 と、エリカは言った。「スターは食べることもできない」 打ち上げのパーティは、や…
2024年4月18日 更新
【先行試し読み連載】
白洲 梓 装画:kokuno
呪いを継ぐ者 真白いシーツが、青空の下はたはたと揺れている。 城の南側にある物干し場で…
異界遺失物係と奇奇怪怪なヒトビト 2 番外編
梨沙 装画:ねぎし きょうこ
アンティーク調の家具に愛らしいティーカップとそろいのソーサー。ガラスケースの中には、SNSにアップすればた…
弁当探偵 愛とマウンティングの玉子焼き 番外編
遊川 ユウ 装画:白山たえ
ケチャップで炒めたソーセージを、おかずスペースいっぱいに詰め込んだお弁当。それは子どもにとっての憧れであり…
赤川 次郎 装画:ひだか なみ
見せ場 少女は城壁の上に追いつめられていた。 吹きつける風が、少女の白いドレスを波うたせる。そして…
私のマリア 番外編
東雲めめ子 装画:西條ユリカ
私の享(きょう)年(ねん)は十七だった。 数え年ならば十九というべきだろうか。とにかく高三だったのだ。私…
レディ・ファントムと灰色の夢 番外編
栢山シキ 装画:SNC
オルランド王国の首都・リーヴァイの中心からほど近い、それなりに裕福な中流階級が住んでいる地域に、そのテラス…
天狐のテンコと葵くん たぬきケーキを探しておるのじゃ 番外編
西東子 装画:サコ
全国的に晴れ渡った、秋のある日。 東京近郊の山(やま)間(あい)の町・山(さん)王(のう)町(ちょう)は…
第207回短編小説新人賞 入選
東雲めめ子
寝室のドアを開けたときの、あなたの表情が頭にこびりついている。あなたらしくもなく、息をきらせて恋人が眠る場…
2024年4月12日 更新
再開のインコンパラブル
辻村 七子
二話 ギターとマスターストーン 新しい開かい帆はんたよりには、一行目からよくわからないことが書かれてい…
2024年4月10日 更新
再開のインコンパラブル
辻村 七子
一話 ダンサーとナワラタナ 十月の終わり。みのるはスーパー親友こと赤木(あかぎ)良(りょう)太(…
【先行試し読み連載】
白洲 梓 装画:kokuno
魔法使いシロガネ その島に住む魔法使いは、不老不死の秘術を得たという。 大陸の最果て、南に広がる蒼…
2024年3月18日 更新
大江戸恋情本繁昌記 ~天の地本~ 番外編
ゆうき りん 装画:AiLeeN
現代でも江(え)戸(ど)でも、編集者の仕事というのはそう変わらぬものだ、と小(こ)桜(ざくら)天(そら)(…
謎解きはダブルキャストで 番外編
ひずき 優 装画:三池ろむこ
「オレ、大学に行ってみたいんだけど」 そう切り出したのは、舞台「ルシア」稽(けい)古(こ)期間中のとある…
京都岡崎、月白さんとこ 茜さすきみと、「ただいま」の空 番外編
相川 真 装画:くじょう
中学一年生の野の々の宮みや郁いく人とは、自分の前に立ちはだかる二人の男を見上げて、ごくりと…
2024年3月1日 更新
2024年2月19日 更新
煙突掃除令嬢は妖精さんの夢を見る 番外編
倉世 春 装画:長門さわこ
「中尉どのには、決まった恋人はいないんですか?」 こんな状況で訊く質問だろうか。隣国エルガードとの国境近く。…
赤川 次郎 装画:ひだか なみ
爆破 「クロロックさん……」 病院の入口で、ジャンヌが待っていた。「やあ。体調はどうかな?」「…
春華杏林医治伝 番外編
小田 菜摘 装画:ペキォ
白(びゃく)蓮(れん)宮(きゅう)は皇城外にある、宗室の離宮である。 深(しん)淵(えん)潭(たん)潭(…
2024年2月9日 更新
eコバルト文庫試し読み連載
ゆきた 志旗 装画:小鳩白果
【二幕 ふたりのイストワール・二】 世にオペラを産み落とした芸術勃興(ぼっこう)の地イタリアには…
赤川 次郎 装画:ひだか なみ
支配者 見本市の会場は、大勢の人でにぎわっていた。 各企業のブースには、人数の多少はあったが、関…
2024年2月1日 更新
eコバルト文庫試し読み連載
ゆきた 志旗 装画:小鳩白果
【二幕 ふたりのイストワール・一】 「ほら、じっとおし。暴れると水がこぼれるじゃないか」「痛い痛…
赤川 次郎 装画:ひだか なみ
裏切り者 学食でランチを食べているエリカへ、「ね、エリカ、聞いた?」 と、大(おお)月(つき)…
2024年1月18日 更新
雪色に染めあげられた石(いし)畳(だたみ)の道を華(か)輦(れん)(妃(ひ)嬪(ひん)専用の輿(こし))…
そこは牢獄にしてはあまりにも豪奢だった。「まるで皇后の住まいだな」 瑠璃(るり)瓦(がわら)がふか…
愚痴聞き地蔵、カンパニーのお家騒動に巻き込まれる。 番外編
仲村 つばき 装画:けーしん
十二月上旬。 詩し央おうは、パソコンのモニター画面をにらみ、眉間に皺しわをよせていた。おかしい。こ…
双蛇の落胤 番外編
氏家仮名子 装画:田村由美
手綱を握る指には、すでに感覚がなかった。 北へと駆け続けて五日、この辺りの平原はまだ雪に覆われ、風は真冬…
ここは生きとし生ける者が輪(りん)廻(ね)する六(ろく)道(どう)のうち、最下層にある地(じ)獄(ごく)道…
eコバルト文庫試し読み連載
ゆきた 志旗 装画:小鳩白果
【一幕 美しからざるこの世界・三】 マルトの家は中央市場(レ・アル)近くの小さな通りに面したアパルト…
赤川 次郎 装画:ひだか なみ
逃亡者 「アンリ……」「ジャンヌ! 生きてたんだね」「お互いに……」「うん。――色々聞いたよ。…
2024年1月10日 更新