拡大

Web限定

五月にはさくらんぼ

結婚を間近に控えた爽は、独身最後の誕生日を実家で過ごすことに。改めて両親を想い、これから築く家庭の現実に思いを巡らせる爽。かつての自室で家族のアルバムをながめていると、一枚の写真が落ちてきた。映っていたのは、若い頃の母だった。母が“母”になる前の、人生で一番美しい時期。彼女の瞳は、恋をしていた。

著者プロフィール

古池 ねじ(こいけねじ)

『木崎夫婦ものがたり 旦那さんのつくる毎日ご飯とお祝いのご馳走』(富士見L文庫)でデビュー。第21回女による女のためのR-18文学賞友近賞を受賞。そのほかの作品は『京都烏丸のいつもの焼き菓子 母に贈る酒粕フィナンシェ』(富士見L文庫)など。

この作品をシェアする

古池 ねじ