2023年12月19日 更新

新人賞

第227回短編小説新人賞 選評 『プロポーズは三度目に』樹れん

編集C なんともかわいらしいお話ですね。文章は素直で読みやすく、引っかかるところもほとんどない。30枚をノーストレスで…

新人賞

第227回短編小説新人賞 選評 『スピカ』岩月きさらぎ

編集A ピアノに打ち込む少年たちのお話です。作品から「音楽」が聞こえてくるところは、とても良かったと思います。 …

2023年10月19日 更新

新人賞

第226回 短編小説新人賞

【最終選考作品】世界一サイダーが美味い夏(著:風見鈴)

 夏は透明だ。どの季節よりも透き通っている。‌ エアコンの涼しい風も透明だし、カーテンを開ければ、窓ガラスは曇ることな…

新人賞

第226回 短編小説新人賞

【最終選考作品】編み拭う日々(著:岸田怜子)

 わたしがトイレに行くと、だいたい掃(そう)除(じ)中の気がする。‌「ただいま清掃中 ご協力お願いします」と書かれた立…

新人賞

第226回 短編小説新人賞

【入選】銀河鉄道の夜を読んで(著:藤紘)

 職員室を出た瞬間、茹(ゆ)だるような熱気に襲われる。まっさらな作文用紙をひらつかせ、伊(い)東(とう)は汗ば…

新人賞

第226回短編小説新人賞 総評

編集A 今回は、「タイトルのつけ方」について話し合っていきたいと思います。短編小説新人賞においては、「タイトルが下手」…

新人賞

第226回短編小説新人賞 選評 『ターミナル・ダイブ』青葉梟

編集E 批評に入る前に確認しておきたいのですが、登場人物の性別が、いまいち明確ではなかったですよね。「丹(まこと)」と…

新人賞

第226回短編小説新人賞 選評 『編み拭う日々』岸田怜子

編集A 日々働いて生活している、ごく普通の女性の内面の微妙な変化を、「編み物と掃除」を軸に描いている話で、とても面白か…

新人賞

第226回短編小説新人賞 選評 『世界一サイダーが美味い夏』風見鈴

編集F 文章のテンポが非常に良く、すらすらと読めるのがとてもいいなと思いました。展開にもスピード感があって、最後まで読…

新人賞

第226回短編小説新人賞 選評 『銀河鉄道の夜を読んで』藤紘

編集A イチ推しの一番多い作品でした。話の雰囲気がとても良かったですね。メインキャラの二人の関係性が魅力的でした。 …

2023年8月25日 更新

新人賞

2023年ノベル大賞 選評

三浦 しをん / 今野 緒雪 / 似鳥 鶏 / 吉田 玲子

2023年ノベル大賞 選評/三浦しをん

小説は感性/センスに任せて書けばいいものではないと、これまでの経験から、私は確信している。  作者それぞれの持ち…

新人賞

2023年ノベル大賞 選評

三浦 しをん / 今野 緒雪 / 似鳥 鶏 / 吉田 玲子

2023年ノベル大賞 選評/今野緒雪

投稿作なのですから、趣味に走っていいんです。  今回の選考は、本当に難しかったです。 私の中で最終選考に残った五…

新人賞

2023年ノベル大賞 選評

三浦 しをん / 今野 緒雪 / 似鳥 鶏 / 吉田 玲子

2023年ノベル大賞 選評/吉田玲子

この賞からベストセラーが生まれることを願っております。  年ごとに暑さが増す夏。そうした中、選考会は無事、終…

新人賞

2023年ノベル大賞 選評

三浦 しをん / 今野 緒雪 / 似鳥 鶏 / 吉田 玲子

2023年ノベル大賞 選評/似鳥 鶏

今年のノベル大賞は激戦。選ぶ側も大変でしたが、その甲斐はありました。  今回はかなり白熱しました。いや、みなさん…

2023年8月18日 更新

新人賞

(短編小説新人賞 2022年年間最優秀賞 受賞記念作)

陶山 ロシ  装画:山地 里穂

(短編小説新人賞 2022年年間最優秀賞 受賞記念作)

「ミソフォニアですね」 医師はパソコンの薄型ディスプレイに目を向けたまま言った。カチャカチャと何事か打ち込む日…

新人賞

黒猫は悲劇に笑う

(短編小説新人賞 2022年年間最優秀賞 受賞記念作)

吉乃 小麦子  装画:小鳩 白果

黒猫は悲劇に笑う

短編小説新人賞 2022年円環最優秀賞 受賞記念作

 そんなに怖がらないで。 あなたが今までどんな目に遭(あ)ってきたのかは知らないけれど、ここはあなたみたいな猫…