2024年2月19日 更新

新人賞

第228回短編小説新人賞 選評 『サクラメント』あむだ前歯

編集A 支配的な夫に隠れて推し活をしている主婦のお話です。彼女がのめり込んでいるのは宝塚。だから、いわゆるヅカオタ…

新人賞

第228回短編小説新人賞 選評 『浅ましき化け物』祇光瞭咲

編集A 人魚伝説を軸にした、ホラーテイストの作品です。とにかくもう、抜群に面白かったですね。 青木 話に…

新人賞

第228回短編小説新人賞 選評 『冬乙女の口づけ』桐生燈子

編集A 翻訳文学を思わせる文体で描かれたファンタジー作品です。舞台は、架空の中世・東欧あたりなのかな? とても雰囲…

新人賞

第228回短編小説新人賞 総評

編集A 今回は、「情報の出し方」について話し合っていきたいと思います。 青木 今回の候補作は、どれも文章はう…

新人賞

第228回短編小説新人賞 選評 『あの日々/あの日々』上田しん

編集A 大学生の男の子たちの、過去の認識の違いが浮き彫りになっていくお話です。「実はあのとき……」と明かされていく…

2023年12月19日 更新

新人賞

第227回短編小説新人賞 選評 『スピカ』岩月きさらぎ

編集A ピアノに打ち込む少年たちのお話です。作品から「音楽」が聞こえてくるところは、とても良かったと思います。 …

新人賞

第227回短編小説新人賞 選評 『プロポーズは三度目に』樹れん

編集C なんともかわいらしいお話ですね。文章は素直で読みやすく、引っかかるところもほとんどない。30枚をノーストレスで…

新人賞

第227回短編小説新人賞 選評 『幸福な孤独』まかろん

編集A 一人称で語られる主人公目線で読んでいたら、ラストでひっくり返されるという作品です。いわゆる「信用できない語り手…

新人賞

第227回短編小説新人賞 選評 『トンネル』池田佑

編集I 田舎へ引っ越してきた12歳の少年と、クラスメイトの少女との、淡い心の触れ合いを描いた作品です。主人公も新島さん…

新人賞

第227回短編小説新人賞 総評

編集F 今回は「キャラ表」をテーマに話し合いたいと思います。「キャラクター表」「キャラシート」など、いろいろ呼び方はあ…

新人賞

第227回 短編小説新人賞

【最終選考作品】トンネル(著:池田佑)

‌ 十二歳の夏、ぼく梶(かじ)井(い)陸(りく)は母と四つ下の妹はるとともに、東京から母の生まれ故郷の田舎(いなか…

新人賞

第227回 短編小説新人賞

【最終選考作品】スピカ(著:岩月きさらぎ)

‌ 外れた音を叩いた人差し指からミスが広がる。心臓が嫌な音を立て、視界がみるみるうちに狭まっていく。緻(ち)密(みつ)…

新人賞

第227回 短編小説新人賞

【最終選考作品】幸福な孤独(著:まかろん)

‌ 夕食時、BGM代わりに流していたテレビ画面に映し出された外国の女性が、しきりに「深い山です。そこに工場がある。木材…

新人賞

第227回 短編小説新人賞

【入選】プロポーズは三度目に(著:樹れん)

‌ あ、結婚したい。恋人の額に保冷剤を当てた瞬間、陽(ひ)凪(な)はそう思った。春の平日、お風呂上がりについさ…

2023年10月19日 更新

新人賞

第226回 短編小説新人賞

【最終選考作品】世界一サイダーが美味い夏(著:風見鈴)

 夏は透明だ。どの季節よりも透き通っている。‌ エアコンの涼しい風も透明だし、カーテンを開ければ、窓ガラスは曇ることな…

新人賞

第226回 短編小説新人賞

【最終選考作品】編み拭う日々(著:岸田怜子)

 わたしがトイレに行くと、だいたい掃(そう)除(じ)中の気がする。‌「ただいま清掃中 ご協力お願いします」と書かれた立…

新人賞

第226回 短編小説新人賞

【入選】銀河鉄道の夜を読んで(著:藤紘)

 職員室を出た瞬間、茹(ゆ)だるような熱気に襲われる。まっさらな作文用紙をひらつかせ、伊(い)東(とう)は汗ば…

新人賞

第226回短編小説新人賞 総評

編集A 今回は、「タイトルのつけ方」について話し合っていきたいと思います。短編小説新人賞においては、「タイトルが下手」…

新人賞

第226回短編小説新人賞 選評 『ターミナル・ダイブ』青葉梟

編集E 批評に入る前に確認しておきたいのですが、登場人物の性別が、いまいち明確ではなかったですよね。「丹(まこと)」と…

新人賞

第226回短編小説新人賞 選評 『編み拭う日々』岸田怜子

編集A 日々働いて生活している、ごく普通の女性の内面の微妙な変化を、「編み物と掃除」を軸に描いている話で、とても面白か…

新人賞

第226回短編小説新人賞 選評 『世界一サイダーが美味い夏』風見鈴

編集F 文章のテンポが非常に良く、すらすらと読めるのがとてもいいなと思いました。展開にもスピード感があって、最後まで読…

新人賞

第226回短編小説新人賞 選評 『銀河鉄道の夜を読んで』藤紘

編集A イチ推しの一番多い作品でした。話の雰囲気がとても良かったですね。メインキャラの二人の関係性が魅力的でした。 …

2023年8月25日 更新

新人賞

2023年ノベル大賞 選評

三浦 しをん / 今野 緒雪 / 似鳥 鶏 / 吉田 玲子

2023年ノベル大賞 選評/三浦しをん

小説は感性/センスに任せて書けばいいものではないと、これまでの経験から、私は確信している。  作者それぞれの持ち…

新人賞

2023年ノベル大賞 選評

三浦 しをん / 今野 緒雪 / 似鳥 鶏 / 吉田 玲子

2023年ノベル大賞 選評/今野緒雪

投稿作なのですから、趣味に走っていいんです。  今回の選考は、本当に難しかったです。 私の中で最終選考に残った五…

新人賞

2023年ノベル大賞 選評

三浦 しをん / 今野 緒雪 / 似鳥 鶏 / 吉田 玲子

2023年ノベル大賞 選評/吉田玲子

この賞からベストセラーが生まれることを願っております。  年ごとに暑さが増す夏。そうした中、選考会は無事、終…

新人賞

2023年ノベル大賞 選評

三浦 しをん / 今野 緒雪 / 似鳥 鶏 / 吉田 玲子

2023年ノベル大賞 選評/似鳥 鶏

今年のノベル大賞は激戦。選ぶ側も大変でしたが、その甲斐はありました。  今回はかなり白熱しました。いや、みなさん…

2023年8月18日 更新

新人賞

(短編小説新人賞 2022年年間最優秀賞 受賞記念作)

陶山 ロシ  装画:山地 里穂

(短編小説新人賞 2022年年間最優秀賞 受賞記念作)

「ミソフォニアですね」 医師はパソコンの薄型ディスプレイに目を向けたまま言った。カチャカチャと何事か打ち込む日…

新人賞

黒猫は悲劇に笑う

(短編小説新人賞 2022年年間最優秀賞 受賞記念作)

吉乃 小麦子  装画:小鳩 白果

黒猫は悲劇に笑う

短編小説新人賞 2022年円環最優秀賞 受賞記念作

 そんなに怖がらないで。 あなたが今までどんな目に遭(あ)ってきたのかは知らないけれど、ここはあなたみたいな猫…