第2回 ディストピア飯小説賞
【入選】NAME WAR ―呼称戦争記―(著:青乃家)
あれはまだ日本が平和だった頃、いや、既に精神面では暴発の一歩手前まで進んでいた頃の話だ。 大学一年生の夏。僕達クイズ…
2025年11月10日 更新
あれはまだ日本が平和だった頃、いや、既に精神面では暴発の一歩手前まで進んでいた頃の話だ。 大学一年生の夏。僕達クイズ…
目が覚めると小方ルミナと目が合った。一気に目が覚めた。「おはようございます」 と俺は朝の挨拶をする。 俺の部…
心ほどけるミルクポトフ
ほっとひと息つけると、幸せが見えてくる。
柴野 理奈子 装画:マメイケダ
2025年10月31日 更新
岡林 石子 装画:田中 舞
2 丈子 蒼そうちゃんは赤ちゃんの頃から、ウチの顔になんとなく似とった。そやけど、子供って顔変わるっ…
2025年10月17日 更新
岡林 石子 装画:田中 舞
1 蒼馬 僕、間(ま)山(やま)蒼(そう)馬(ま)は、自分の顔が嫌いだ。 特にこの、腫(は)れぼった…
術式結晶は闇に歌う 帝都術式捜査録 番外編
森 りん 装画:春野 薫久
術(じゅつ)式(しき)捜査三課の勤務棟は、真冬であっても温かい。壁に組み込まれた術式結晶が、建物全体を温めて…
「またこの人か」と思って、私はおばさんを見上げた。 次のバス停で降りるために、私は座ったまま手を伸ばして、降車…
「ゆうりちゃんにお願いがあるんだけど」 帰りの会が終わり、ランドセルを背負って四年二組の教室を出ようとすると、…
一人で神(じん)保(ぼう)町(ちょう)の喫(きっ)茶(さ)店(てん)に来た。 まだ注文は来ていない。でも、もう出てし…
いつだって冬は寒い。今年の冬は例年よりさらに寒かった。デパートの外商が持ってきたハイブランドのコートを冷たい風にはた…
昼に発令された梅雨(つゆ)入り宣言を裏打ちするかのように、やむ気配を見せない雨が降り続いている。雑居ビル特有の閉鎖的…
2 水族館なんて何が楽しいかわからないけど、心(ここ)愛(あ)がはしゃいで嬉しそうにしているから、まあいっかって思った…
2025年10月10日 更新
赤川 次郎 装画:ひだか なみ
振られた思い 「けしからん!」 と、文句を言っているのは徳(とく)永(なが)栄(えい)一(いち)郎(ろう…
帝都術式捜査録
無才のエリート✕天才術者、運命の出逢い!?
森 りん 装画:春野 薫久
かわいい和菓子と甘くない謎
季節をめぐる、京都の和菓子ミステリー
杉元 晶子 装画:佳奈
悪女と聖女の異世界(代)シスターフッドコメディ‼
愁堂 れな 装画:ひだか なみ
2025年10月1日 更新
水曜日は〈ベイベリー〉で 森のカフェでいただきます 番外編
高山 ちあき 装画:おとない ちあき
梅雨の真っただ中の、小雨のぱらつくある水曜日の午後。 森のカフェ〈ベイベリー〉のキッチンで、萌(め)衣(い)…
赤川 次郎 装画:ひだか なみ
土砂崩れ 「こうはしていられません」 と、久く保ぼ刑事が言った。「一刻も早く検死をしなくては!」「でも、…
2025年9月18日 更新
【コミカライズ開始記念!】冥府の花嫁 番外編
高山 ちあき 装画:縞
物見窓の向こうには、ごつごつした黒岩の小山がいくつも連なって見えた。 閻(えん)魔(ま)庁(ちょう)のある冥…
居酒屋のんの 今夜のおすすめ
新樫 樹 装画:ふろく
「あの……実はお願いがありまして」 いつもどおりに嶺(みね)と並んで飯を食って、和やかな時間を過ごしたあと。 …
さよならにうってつけの日 エンディングプランナーの備忘録 番外編
森ノ薫 装画:せき やよい
ママの倒れ方はギャグだった。店の床で大の字になって右手に酒瓶、左手にグラス。溢れ出したヘネシーは髪と赤いニッ…
百番様の花嫁御寮 4 ~神在片恋祈譚~ 番外編
東堂 燦 装画:白谷 ゆう
百(もも)生(せ)邸の離れ屋には、燃えるような夕焼けが差し込んでいた。 紗(さ)恵(え)は障子戸越しでもまぶ…
赤川 次郎 装画:ひだか なみ
正体 「私はM大の教授でね。徳とく永なが栄えい一いち郎ろうというんだ。知ってるだろ?」 という言葉にも、…
2025年9月10日 更新
瀬野 那成 装画:mugico
七月六日生まれなんだって言ったら、だいたい「惜しかったね」って言われる。あと一日遅かったら、七夕(たなばた)…
赤川 次郎 装画:ひだか なみ
事件 ドアの外から、クロロックの声がした。「エリカ、起きろ」 普通の人間の耳には全(まった)く聞こえな…
2025年9月1日 更新
瀬野 那成 装画:mugico
肩まで布団を被ったまま、手のひらを見つめる。常夜灯でぼんやりとオレンジに照らされた手相の線を意味もなく指でな…
赤川 次郎 装画:ひだか なみ
豪雨 「何よ、これ!」 エリカが思わず口走った。「どうなってるの?」 エリカは車のスピードを落とした。 …
三浦 しをん / 今野 緒雪 / 似鳥 鶏 / 丑尾 健太郎
荒ぶる魂の手綱を取り、情熱を「小説」という形に結晶させられているか、という観点で最終候補作を拝読した。 今回の…
三浦 しをん / 今野 緒雪 / 似鳥 鶏 / 丑尾 健太郎
選考会を終えての感想は、「よかった」でした。 二〇二五年は、今後ノベル大賞を語る上で間違いなく「特別な年」にな…
三浦 しをん / 今野 緒雪 / 似鳥 鶏 / 丑尾 健太郎
大賞受賞作はどちらも既存のジャンルに収まりきらないものでした。それは裏を返せば個性があり唯一無二だということです。 …
三浦 しをん / 今野 緒雪 / 似鳥 鶏 / 丑尾 健太郎
大賞に輝いた二作品は、世界観も作風もまったく異なりますが、いずれも発想の独自性に富んでいて、読者を最後まで惹きつける力…
2025年8月20日 更新