かつて陰陽師たちの活躍によって表の世界から追いやられたあやかしたちは、人々の中に隠れ暮らしている。老舗料亭“花むしろ”を営む蓮見家も、変化が得意な妖狐の一族だ。そんな蓮見家に縁談が持ち込まれた。相手は帝都でも御上の信任が厚い名家の当主・祁答院伊月。父親は喜んでいるが、この婚姻には大きな問題が。祁答院家は、あやかしたちの天敵・陰陽師の家系で!?
書籍
「私の生涯をかけて幸せにします」
著者 江本 マシメサ
装画 桜花 舞
「この祁答院家の屋敷は、私と瀬那の物だ」
「門をくぐったら、二度と実家には戻れないと思え」