書籍
真秀と佐保彦、それぞれに迫る運命の選択――!
氷室冴子セレクション
銀の海 金の大地 9
- 飯田 晴子
- 三宅 香帆
- 700円+税
- 2025年9月18日発売
山背の荏名津に妻問いにゆく大王が、和邇の里に立ち寄ったという報せを美知主がうけたのは、孕んだ女を見舞っているときだった。
余命わずかな母・御影に、安らかな死を迎えさせるため、真秀と真澄は佐保を訪れる。「滅びの子」の出現に、戦慄く佐保の人々。そんな時、大王が大和国中で中毒する事件が起こる。他族との交流を拒んできた佐保だが、否応なく大王を迎え入れることに。さらに佐保姫が何者かに攫われて。佐保を陥れようとする者とは? 佐保の命運は若首長となる佐保彦に託されて――。
シリーズ既刊情報

銀の海 金の大地シリーズ
舞台は古代日本――湖の国・淡海。14歳の少女・真秀(まほ)は、複雑な生い立ちのため人々から疎外されながらも、病で寝たきりの母・御影(みかげ)と、目も耳も不自由だが不思議な霊力をもつ兄・真澄(ますみ)とともに気丈に生きていた。ある日、真秀は母の病にきく薬をもらうため丹波行きの船に乗るのだが。「古事記」を愛した氷室冴子が手加減なしで書いた、超弩級のエンターテインメント小説!
この作品をシェアする