これまでの受賞作品

2020年受賞作品

大賞

該当作なし

準大賞
ダンシング・プリズナー
ダンシング・プリズナー田村 徹芯 改め 遊川 ユウ(大阪府)
受賞の言葉
大学時代、所属していたサークルで演劇の脚本を任されたことがあります。皆のためにと意気込んで書いたものの、酷評され、怒ってその日にサークルを辞めてしまいました。
本作の主人公は当時の私そのものです。間が悪い。態度が悪い。未熟で自信がなく、他人の一挙一動に怯え、傷ついてしまう。
同じような傷を持つ人達にとって、ささやかな光になれるような物語を書いていきたいと思っています。
至らない点も沢山あったかとは思いますが、この素晴らしい賞に本作を選んでいただけたこと、心より感謝申し上げます。
プロフィール
大阪府出身。元教員。授業中は隙あらば「愛とは何だ」と議論をふっかけ、生徒を困惑させていました。
2020年12月文庫化!!

ダンシング・プリズナー

この院に来た理由は、実の父親を殺したから、ということになっている。無実の罪で「劇場を兼ねた少年院」に入った神連唯(かみつれ ゆい)。全てに絶望し、ケンカや脱走、反抗を繰り返す唯の前に、切れ者で圧倒的なカリスマ性を持った曼珠沙華煌(まんじゅしゃげ きらめき)という新入りが現れる——。幕は上がった。マンジュと同室になった唯は、仲間たちとと もに「真犯人をつきとめよう」と動き出して……!?

佳作

該当作なし

審査員講評
  • 三浦しをん
    瑕疵を凌駕する熱量、「これこそを小説で書きたいんだ」という作者の想いが伝わる作品を推した。
  • 桑原水菜
    いま、この場所が多様であれているなら、ジャンルの多様性に貢献できる作品を推してきた思いも、無駄ではなかった。
  • 今野緒雪
    あなたの作品が世に出るのを待っている人はたくさんいる。
  • 吉田玲子
    物語世界を豊かにするには、細かな創作を積み重ねることも大切だ。