2024年ノベル大賞選考結果

2024年受賞作品

大賞

該当作なし

準大賞
いつか忘れるきみたちへ村崎なつ生(東京都)
受賞の言葉
受賞の言葉。考えれば考えるほど嘘っぽくなり、今の自分にとって本当の言葉とは結局、恥ずかしいけれど「ぎゃあああ受賞だああああ」なのだと思います。
今まで読んできた多くの物語に、本当のことが書かれていました。そのことにどれだけ力をもらったかわかりません。
着飾らず、怖気づかず、自分が本当だと思う言葉で、私も物語を書いていきたいと思います。
選考委員の先生方、選考に携わってくださった皆様、自分のことのように喜んでくれた友人や家族、そして私の作品をみつけて応援してくれたあなたへ、とにかく感謝の気持ちを伝えたいです。
このたびは素晴らしい賞をいただき本当にありがとうございました。
賞の名に恥じぬよう、これからも勇気と誠意を持って、よりいっそう物語に向き合ってまいります。
プロフィール
都内で会社員をしながら書いています。
出身は伊豆の先端、海のある町で育ちました。
好きな作家は数えきれないほどおりますが、雪舟えまさんが大好きです。
準大賞
Decks ーハンティングエリアー原ゆき(神奈川県)
受賞の言葉
この度はこのような素晴らしい賞をいただきましたこと、感謝の念に堪えません。
選考に携わってくださったすべての方々に心よりお礼申し上げます。
思えば子どもの頃から、平穏な日々の生活とは別に、本の中のまったく違う世界、違う人生で感情を揺さぶられ、心躍らせることは、私にとって必要不可欠な心の栄養でした。
それが自分で物語をつくることに喜びを見出すようになり、こうして賞をいただけて、これ以上の喜びはありません。
この先もこの気持ちを忘れず、地道にコツコツと、精一杯精進して参りたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
プロフィール
強い女性に憧れて、護身術を習っていた時期がありました。
今は平和に、ドラマを見ながらエアロバイクを漕いでいます。
大好きなのは、ワンオクロックとBTS。いつかライブを生で見たいです。
準大賞
みなと荘101号室の食卓樹れん(愛媛県)
受賞の言葉
拙作に過分な賞をたまわり、大変光栄に存じます。選考に携わってくださった皆さまに、厚く御礼申し上げます。
子どものころから幾度となく、尊敬する先生方の物語に助けていただきました。
触れてきた数々の物語たちが、土砂降りの日の屋根や遭難した夜の灯台、怪我をしたときのガーゼと包帯になってくれたように思います。
これまで支えてくださった方々や見守ってくれた家族に少しでも恩を返せるよう、まずは傘やカンテラ、小さな絆創膏あたりを目指し、精進いたします。
プロフィール
愛媛県在住。小説も漫画も映画も短歌も俳句も好きです。
大人になってようやくエッセイを本当に楽しめるようになった気がします。
佳作

該当作なし

審査員講評
  • 三浦しをん
    登場人物たちに寄り添いつつ、きちんとストーリーを構築しようという作者の姿勢は、書くうえでものすごく大切な資質だ。
  • 今野緒雪
    疑問に思ったら、まず調べてみましょう。恐ろしいのは、疑問に思わないことです。
  • 似鳥鶏
    自分の「好き」を読者の「面白い」に変えるためには。
  • 丑尾健太郎
    どの作品も熱意や独自のセンスが感じられ、大いに刺激を受けました。