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書籍

後宮では、誰もが仮面をつけて生きている。

後宮戯華伝

宿命の太子妃と仮面劇の宴

  • 790円+税
  • 2021年10月20日発売

男は月を貫くように立っていた。

繫栄を謳歌する大凱帝国。太子妃を定める東宮選妃に参加した汪梨艶は目立たず平穏に暮らすことを願っていた。皇太子・高礼駿 は品行方正な青年を演じつつ、殺された母の仇を討とうと復讐心を燃やしていた。巷間では邪教として弾圧される怨天教が王朝転覆を狙い、奸計を巡らせていた。それぞれの思惑を胸に役者が揃った禁城で、血塗られた陰謀劇の幕が上がる。

シリーズ既刊情報

後宮史華伝シリーズ

栄華を極める凱帝国に新たな皇貴妃が誕生した。名は李紫蓮。そのつとめは偽りの寵妃として後宮を統治すること。職務上の夫でしかない皇帝・高隆青にはかつて深く愛した妃がいた。かの女は大罪を犯して冷宮送りになったが、いまだに天子の心をとらえて離さない。絢爛たる皇宮の奥深くで妃たちの野心と嫉妬が交錯し、寵愛は流転する。すべては後宮が見せる泡沫の夢…。

著者プロフィール

はるおか りの(はるおか りの)

熊本県出身。「三千寵愛在一身」で2010年度ロマン大賞を受賞し、同作でデビュー。おもな著作に、凱帝国を舞台に送る中華寵愛史伝「後宮史華伝」シリーズ(集英社オレンジ文庫、コバルト文庫)のほか、「九天に鹿を殺す」(集英社オレンジ文庫)、「ユーレイギフト」(集英社オレンジ文庫、陽丘莉乃名義)、「廃妃は再び玉座に昇る」(小学館文庫)、「覇王の後宮」(ポプラ文庫ピュアフル)などがある。

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はるおか りの