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書籍

爛熟期の王朝を舞台にした本格的中華寵愛史劇!

後宮茶華伝

仮初めの王妃と邪神の婚礼

「月娥! あんた、いったいなにしたのさ!?」
「なにって、お湯を沸かしてるのよ」
 孫月娥は湯銚(ゆわかし)を茶炉にかけた。

繁栄の陰で邪教集団が勢力を伸ばす凱王朝。女道士・孫月娥は勅命で王府に嫁ぐことになる。花婿は皇兄・高秋霆。密かに彼を慕っていた月娥は歓喜し婚礼に臨むが、初夜の床で夫は全く触れてくれない。一方、秋霆は望まぬ花嫁を持て余していた。亡き妻の苦い記憶ゆえ再婚したくなかったのだ。秋霆がいずれ離縁するつもりだと知らない月娥は恋を叶えるため策を講じ…。

シリーズ既刊情報

後宮史華伝シリーズ

一冊で楽しむ「中華寵愛史伝」×シリーズで読む「凱王朝盛衰史」。
『後宮史華伝』は一冊完結の連作シリーズで、架空の中華王朝「凱」の皇室に連なるさまざまな貴人美姫たちによる華麗な恋愛模様が綴られ、巻数を気にせず好きな一冊を読める。
各巻のヒロインは「染め物」「茶」など、それぞれ異なる特技があり、それを武器にさまざまな事件を解決していく「後宮ミステリー」の一面も。
さらに、シリーズを通して読むと、中華王朝『凱』の盛衰史として骨太で重厚な歴史大河ロマンを楽しめる。

著者プロフィール

はるおか りの(はるおか りの)

熊本県出身。「三千寵愛在一身」で2010年度ロマン大賞を受賞し、同作でデビュー。おもな著作に、凱帝国を舞台に送る中華寵愛史伝「後宮史華伝」シリーズ(集英社オレンジ文庫、コバルト文庫)のほか、「九天に鹿を殺す」(集英社オレンジ文庫)、「ユーレイギフト」(集英社オレンジ文庫、陽丘莉乃名義)、「廃妃は再び玉座に昇る」(小学館文庫)、「覇王の後宮」(ポプラ文庫ピュアフル)などがある。

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はるおか りの