書籍
彼はわたくしという暗闇に射しこんだ光だ。
クローディア、お前は廃墟を彷徨う暗闇の王妃
- 680円+税
- 2021年9月17日発売
修道院に夜の帳が下りる。女はいつも、暗闇の中を歩く。
王族による共同統治の国イルバス。長兄王アルバートは権勢を強めるべく、自らの世継ぎを産む妃探しに乗り出す。光を厭う金色の片眼を持つシスター・クローディアは、山奥で隠者のように暮らしていたが、ある雨の夜アルバートと予期せぬ邂逅を果たし…。更には謎の組織「赤の王冠」の暗躍により、周辺国をも巻き込む大いなる陰謀が動き出そうとしていて――!?
シリーズ既刊情報
廃墟の片隅で春の詩を歌えシリーズ
王族による共同統治が行われる国イルバス。王女ベアトリスは王宮を離れ、辺境で工業生産に明け暮れていた。尊大な兄アルバートと狡猾な弟サミュエルに挟まれ、二人の対立を回避するために引きこもっていたのだ。だが周辺国の情勢が悪化し、ベアトリスは政治的決断を迫られる。彼女の手には、賢帝と名高い祖母から受け継いだとある「切り札」が握られていた……。
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