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ゆるり心を放つ「錠前屋でござい」

ツギネ江戸奇譚

―藪のせがれと錠前屋―

  • 600円+税
  • 2020年4月17日発売

草むらに向かって名を呼ぶと、その男は思ったよりもだいぶ離れたところから、ひょこりと顔を出した。

藪医者のせがれと後ろ指をさされてきた由太郎は、自分自身から逃れるように長屋暮らしをている。自ら命を絶った妹、梓のことも常に心に翳を落としていた。風変わりな錠前屋、次嶺(つぎね)に出会うまでは――。つかみどころのない、この男と過ごすうち、人と人ならざる者、あの世とこの世が交錯する江戸で固く閉ざしていたはずの由太郎の心に変化が⁉ 導きの幻想江戸奇譚!

著者プロフィール

佐倉 ユミ

さくら ゆみ

群馬県出身、在住。『応挙の虎、古井戸の月』で2018年度ノベル大賞を受賞し、『うばたまの 墨色江戸画帖』と改題、同作でデビュー。好きなものは海外文学とスポーツ観戦、美術館めぐりなど。マスカラを塗らないと東京へ行けない小心者です。

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201812月刊うばたまの 墨色江戸画帖

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才能に溺れた絵師が再起をかける、大江戸人情譚!

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