かつて王女アレクシアは、驚くほど自分とそっくりな顔をした少女に出会ったことがある。うら寂れた聖堂にいたのは、襤褸をまとった物乞いの少女――。その一度きりのめぐり合いが、いずれ王国を揺るがす嵐を呼ぶことになるとは、誰に予想できただろうか。同じ姿をしながら、身分も境遇も正反対の二人がその立場を入れ替えたとき、波乱に満ちた物語の幕があがる!!
書籍
「それではまるで、あなたのご遺言のように聴こえますが」
著者 久賀 理世
装画 ねぎし きょうこ
きみの出生について、信じられる証拠があるのかい?
「この娘は偽者です。王女殿下ではありえない」
「王女」と「物乞い」ーー二人の少女の運命とは。