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書籍

「生きてやるのよ。それが勝つことよ!」

氷室冴子セレクション

銀の海 金の大地 7

  • 690円+税
  • 2025年7月17日発売

耳鳴りのむこうに、悲鳴と雄叫びが聞こえる。

真秀を憎んでいたはずの佐保彦。だが彼は、さらわれた真秀の命を救うためある決断をする。真秀は救出され、歌凝姫への妄執から誘拐を企てた忍人は惨殺される。愛する兄のため復讐の鬼と化した小由流を、真秀は必死に止めようとするのだが!? 一方、佐保では、佐保彦の未来について、彼自身も知らぬ「占」が宣られていた。ついに互いの想いを自覚した二人は――

シリーズ既刊情報

銀の海 金の大地シリーズ

舞台は古代日本――湖の国・淡海。14歳の少女・真秀(まほ)は、複雑な生い立ちのため人々から疎外されながらも、病で寝たきりの母・御影(みかげ)と、目も耳も不自由だが不思議な霊力をもつ兄・真澄(ますみ)とともに気丈に生きていた。ある日、真秀は母の病にきく薬をもらうため丹波行きの船に乗るのだが。「古事記」を愛した氷室冴子が手加減なしで書いた、超弩級のエンターテインメント小説!

著者プロフィール

氷室 冴子(ひむろさえこ)

'57年北海道岩見沢市生れ。'77年『さようならアルルカン』で第10回小説ジュニア青春小説新人賞佳作を受賞、作家デビュー。80年代から90年代にかけコバルト文庫の看板作家として活躍、一時代を築き上げる。代表作に『なんて素敵にジャパネスク』、『クララ白書』、『雑居時代』、『なぎさボーイ』、『海がきこえる』など多数。2008年死去。

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氷室 冴子