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書籍

双蛇は廃された。運命は、再び双子を選んだ。

双蛇の落胤

濫国公主月隠抄

  • 740円+税
  • 2024年1月18日発売

永寧宮に産声が響いたのは、早春のことだった。

草原の民アルタナ族長の息子スレンは、濫国と草原双方の血を引く特殊な出自から、協定を結ぶ使者として濫を訪れる。大河の中州に建つ寂れた廟で出会った皇太子・光藍は、かつて深く信仰された双蛇神を廃した『双蛇嫌い』の父帝に反発を抱いていた。二人で出かけた祭の最中、スレンは光濫と瓜二つの少女が攫われる場面に遭遇し…。前作の子世代を描く待望の続編!

シリーズ既刊情報

双蛇に嫁すシリーズ

双蛇によって建国されたという神話に由来し、双子は吉兆であり幸いをもたらすと信じる「双子信仰」が強い大国・濫国。双子の皇帝が並び立つ治世に、北方の草原で暮らす遊牧民族・アルタナの族長の娘シリンは、瓜二つの異母姉妹ナフィーサと共に和平のため濫へ嫁ぐよう命じられる。自由も名前も全て奪われ、後宮に囚われた偽りの双子姫は、やがて草原と濫国を巡る陰謀へと巻きこまれていく——! 運命に翻弄される人々を、壮大なスケールで描く中華風大河ロマン。

著者プロフィール

氏家仮名子(うじいえかなこ)

千葉県在住。『双蛇に嫁す』で2022年ノベル大賞〈カズレーザー賞〉を受賞。猫と怖い話、食べることが好き。

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氏家仮名子