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書籍

この生を越えて運命に抗う、それぞれの誓い――

氷室冴子セレクション

銀の海 金の大地 11

  • 800円+税
  • 2025年11月19日発売

宮殿にはすでに首長たちが集まり、喪の宴がはじまっているという。

佐保の女首長・大闇見戸売の喪儀が始まろうとしていた。真秀と真澄は、母の御影をともに弔おうとする。母を送った後、二人で佐保を立ち去ろうと心に決めて……。だが、その時真秀の前に佐保彦が現われて!? 彼は何のために真秀を訪ったのか? 真秀と佐保彦を巡る運命の行く末は? <真秀の章>堂々完結! その後を綴る番外編『月がみていた』『羽衣の姫』を収録。

シリーズ既刊情報

銀の海 金の大地シリーズ

舞台は古代日本――湖の国・淡海。14歳の少女・真秀(まほ)は、複雑な生い立ちのため人々から疎外されながらも、病で寝たきりの母・御影(みかげ)と、目も耳も不自由だが不思議な霊力をもつ兄・真澄(ますみ)とともに気丈に生きていた。ある日、真秀は母の病にきく薬をもらうため丹波行きの船に乗るのだが。「古事記」を愛した氷室冴子が手加減なしで書いた、超弩級のエンターテインメント小説!

著者プロフィール

氷室 冴子(ひむろさえこ)

'57年北海道岩見沢市生れ。'77年『さようならアルルカン』で第10回小説ジュニア青春小説新人賞佳作を受賞、作家デビュー。80年代から90年代にかけコバルト文庫の看板作家として活躍、一時代を築き上げる。代表作に『なんて素敵にジャパネスク』、『クララ白書』、『雑居時代』、『なぎさボーイ』、『海がきこえる』など多数。2008年死去。

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