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書籍

絶望の焼け跡に、希望を探した。

荒野は群青に染まりて

―赤と青―

  • 700円+税
  • 2025年10月17日発売

ことの起こりは、錦糸町の闇市でのことだった。

群青が突然、赤城に「ケンカのやり方を教えてほしい」と言い出した。学校に通い始めたものの、群青は学校で引揚者だと不当な扱いを受け、鬱屈した気持ちを抱えていた。石鹸作り、そしてリョウ率いるアメンボ団との交流に居場所を見つけようとする群青だが、リョウともども思わぬ“事件”に巻き込まれることに? ほか、赤城と群青の日常での出来事を描く3編を収録!

シリーズ既刊情報

荒野は群青に染まりて ‎シリーズ

1945年。日本は太平洋戦争に敗れ、群青は母と引揚船に乗った。だが船中で母とはぐれた直後、群青は何かが海に落ちる音を聞く。その場にいたのは赤城という男。さらに謎の男が現れ、「赤城が母親を突き落とした」と告げた。疑惑を拭えぬまま、群青は赤城と焼野原の東京で生きることになる。ともに困難に立ち向かううち、赤城はかけがえのない存在となるが……?

著者プロフィール

桑原 水菜(くわばら みずな)

9月23日千葉県生まれ。中央大学文学部史学科卒業。1989年下期コバルト読者大賞受賞。「炎の蜃気楼」シリーズ、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ――黒い心臓」シリーズ(コバルト文庫)、『カサンドラ』「遺跡発掘師は笑わない」シリーズ(角川文庫)他、著書多数。

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桑原 水菜