この冬、オレンジ文庫に「王女」をめぐる二つの作品が登場。荒波のような運命に立ち向かう、彼女たちの物語を目撃せよ!

廃墟の片隅で春の詩を歌え仲村つばき Illustration 藤ヶ咲

Special スペシャル

ここでしか読めない、
仲村つばき書きおろし短編を特別公開!

少年とレモン

肖像画とベルトラムの子どもたち

舞踏会の思惑

Introduction イントロダクション

一年のほとんどを雪に覆われる冬国、イルバス。悪政や度重なる戦乱にあえぐ民衆の不満は頂点に達し、ついに革命が起こった。国王夫妻と王子たちは処刑され、残った3人の王女は散り散りに。末王女アデールは、最北の寒村・リルベクの『廃墟の塔』に幽閉され、極寒と明日の命も知れぬ恐怖に震える日々を過ごすことになる。この時、わずか齢八歳ー。そして月日は流れ、幾度目かの春。祈りを捧げるほかに生き延びる術を知らない彼女の前に、姉王女からの使いを名乗る青年が現れる。「イルバスを取り戻したくば、私のもとへ来い」七年間凍りついていたアデールの運命の歯車が、今、音を立てて動き出すー!

Character キャラクター

ジルダ
氷のような美貌と知性を持つ、アデールの長姉。フロスバ家の庇護下で潜伏していたが、王政復古ののち新イルバス女王として即位する。
アデール
故イルバス国王の三女。革命で王宮を追われ、八歳の時に辺境の村リルベクの廃墟の塔に幽閉された。複雑な境遇のせいで、目立たぬよう凡庸にふるまう癖がついている。
グレン
アデールの従兄。幼い頃は乱暴で、アデールに意地悪していたが、長じてからは王家に忠実な武人となる。王政復古の立役者としてアデールと政略結婚することに。
エタン
フロスバ家公爵。亡命時代のジルダを庇護し、アデールを廃墟の塔から救い出すなど王家のために暗躍するが、その言動からは真意がうかがえない。
ガブリエラ
フロスバ家のメイド。後にアデール付きとなる。流行や恋の話題が大好き。
ミリアム
奔放な性格の、アデールの次姉。亡命先で平民階級のレナートと秘密結婚したため、ジルダからは認められていない。
アンナ
アデールが廃墟の塔にいた頃から付き従う忠実な侍女。
レナート
ミリアムの夫。カスティア国の大商人の子息。

Book ブック

熱い要望により、eコバルトオリジナルから初の文庫化!

オレンジ文庫版
  • eコバルトオリジナル版を
    加筆修正
  • 「王女の帰還」には
    書き下ろし短編を収録
  • 藤ヶ咲による
    書き下ろし新装画
eコバルト版
notice

オレンジ文庫版は本作を加筆修正の上文庫化したものであり、お話の内容は同じです。
eコバルト版第3巻に収録の短編『真夜中の庭園』『肖像画の婚約者』は、オレンジ文庫版、およびオレンジ文庫電子版には収録されません。
お買い求めの際はご注意ください。

Series シリーズ

『廃墟の片隅で春の詩を歌え』の歴史は、次世代へと受け継がれる─。

Character キャラクター

クローディア
エルデール修道院に暮らすシスター。光を厭う金の瞳をいつも隠している。空想癖があり、力持ち。
イザベラ
王太后であり、三人の王たちの産みの母。
アルバート
有能にして尊大な〈青の陣営〉の王。花嫁を捜している。勘が鋭い。
ウィル
アルバートの王杖。
サミュエル
アルバートの弟にして、〈緑の陣営〉の王。
ギャレット
ベアトリスの王杖。
エスメ
サミュエルの王杖。
ベアトリス
アルバートの妹にして、〈赤の陣営〉の女王。
オレンジ文庫版

Information

オレンジ文庫で辿る
イルバス・クロニクル!

各巻のエピソードは独立しているので、どこから読んでもお楽しみ頂けます。

  • 廃墟の片隅で春の歌を歌え王女の帰還/女王の戴冠 3ヶ月連続刊行 第1・2弾

    激動の時代に翻弄されながらも
    祖国のため生きることを選んだ王女アデールの物語

  • ベアトリス、お前は廃墟の鍵を持つ王女 既刊好評発売中

    時代は下り、アデールの三人の孫たちが
    『共同統治』という独自の形式で治めるイルバス。
    女王のひとりにして中間子のベアトリスは、
    実のきょうだい達との駆け引きを迫られるー

  • 王杖よ、星すら見えない廃墟で踊れ(仮題) 3ヶ月連続刊行 第3弾

    ベアトリスの弟王子・サミュエルと、
    兄に成り替わり王宮へ出仕することになった伯爵令嬢・エスメ。
    ふたりの少年少女が出会うとき、
    王国に新たな風がもたらされる!

  • クローディア、お前は廃墟を彷徨う暗闇の王妃 最新刊

    いよいよお妃捜しに乗り出した、ベアトリスの兄王・アルバート。
    舞踏会が開かれる華やかな王宮から遠く離れ、
    山深い修道院に暮らす異眼のシスター・クローディア。
    療養に訪れた王太后のお世話係に任命された彼女の運命は……?

  • 廃墟の片隅で春の詩を歌え 王女の帰還廃墟の片隅で春の詩を歌え 女王の戴冠
  • ベアトリス、お前は廃墟の鍵を持つ王女
  • 廃墟の片隅で春の歌を歌え王女の帰還/女王の戴冠 3ヶ月連続刊行 第1・2弾

    激動の時代に翻弄されながらも
    祖国のため生きることを選んだ王女アデールの物語

    廃墟の片隅で春の詩を歌え 王女の帰還廃墟の片隅で春の詩を歌え 女王の戴冠
  • ベアトリス、お前は廃墟の鍵を持つ王女 既刊好評発売中

    時代は下り、アデールの三人の孫たちが
    『共同統治』という独自の形式で治めるイルバス。
    女王のひとりにして中間子のベアトリスは、
    実のきょうだい達との駆け引きを迫られるー

    ベアトリス、お前は廃墟の鍵を持つ王女
  • 王杖よ、星すら見えない廃墟で踊れ(仮題) 3ヶ月連続刊行 第3弾

    ベアトリスの弟王子・サミュエルと、兄に成り替わり王宮へ出仕することになった伯爵令嬢・エスメ。
    ふたりの少年少女が出会うとき、
    王国に新たな風がもたらされる!

  • クローディア、お前は廃墟を彷徨う暗闇の王妃 最新刊

    いよいよお妃捜しに乗り出した、ベアトリスの兄王・アルバート。
    舞踏会が開かれる華やかな王宮から遠く離れ、山深い修道院に暮らす異眼のシスター・クローディア。
    療養に訪れた王太后のお世話係に任命された彼女の運命は……?

王女の遺言久賀理世 Illustration ねぎしきょうこ

Introduction イントロダクション

Introduction 王女アレクシアはかつて、驚くほど自分とそっくりな顔をした少女に出会ったことがある。うら寂れ、冷えきった聖堂にいたのは、襤褸をまとった物乞いの少女ー。偶然にすぎない、その一度きりの邂逅が、いずれ数え切れない命を食らいつくす陰謀を呼ぶことになろうとは、いったい誰に予想できただろうか。 政略結婚で異国に嫁ぐことが定められている王女ー。明日にも〝花〟を売ることになりそうな貧しい孤児ー。 生き写しのような姿をしながら、身分も境遇も正反対の二人がその立場を〝入れ替えた〟とき、波乱に満ちた物語の幕があがる!!

Character キャラクター

ディアナ
《白鳥座》の役者。グレンスター公から極秘の依頼を受け、「アレクシア王女」の身代わりを務めることになる。
ディアナの顔立ち、体つきは、アレクシアとそっくりであるらしい。
アレクシア
ガーランド王国の王女。17歳。
国王エルドレッドと、王妃メリルローズの娘。
大国ローレンシアの王太子との政略結婚が決まっている。
その婚姻によって、アレクシアはガーランドの王位継承権を放棄することになる。
アシュレイ
グレンスター公の嫡男。
アレクシアにとっては従兄になる。アレクシアの身代わりとなったディアナの世話役をしている。
ガイウス
アレクシアの護衛官。25歳。
名門アンドルーズ侯爵家の嫡男で、かつての戦役でめざましい武勲をあげた軍人。
アレクシアに君主としての資質をみている。
グレンスター公
グレンスター公爵家当主。
今は亡き王妃メリルローズの弟で、アレクシアの叔父にあたる。
エリアス
アレクシアの異母弟。
産褥で母を亡くしており、
姉のアレクシアを誰よりも慕っている。
聡明ではあるが、病がち。
男子優先長子相続のため、王太子としての教育を受けている。
ウィラード
アレクシアの異母兄。
庶子ではあるが、宮廷で養育された。
非常に有能で、父王の右腕として政務を助けているが、王位継承権はない。

Story ストーリー

1幼き日の冬の出会い
アレクシアは6年前、お忍びで出かけた市街で、信じがたい出会いを果たす。冷えきった聖堂に横たわっていたのは、煤に汚れ、襤褸切れをまとった痩せこけた少女。だが、ぱちりと目を開けた少女とアレクシアは、お互いを見つめ合い、驚愕した。ふたりはまるで、生き写しのように似ていたのだ――。少女は、自分は明日にでも“花”を売ることになるだろうと言う。彼女の境遇を知ったアレクシアは自分の着ていた上等な外套をさしだし、伝える。これをお金に換えて、「逃げろ」と。

1 幼き日の冬の出会い

2 王女アレクシアの政略結婚

2王女アレクシアの政略結婚
17歳になったアレクシアは、大国ローレンシアの王太子に嫁ぐため、海を渡っていた。ふたりの婚約は、両国の同盟を強化するための契約であり、王太子が良き夫とはならないこともわかっていた。だが、ローレンシアに嫁ぐこの身には、祖国の未来がかかっている――そう覚悟を決めていた。ガーランドを出発して三日目の夜、アレクシアたちを乗せた旗艦は正体不明の賊に襲われる。ガイウスが必死で応戦するものの、船首まで追い詰められたアレクシアは、そのまま夜の海に投げ出された――。
3もう一人の少女
王女アレクシアの随行団には、秘密裏にひとりの少女が加わっていた。《白鳥座》の役者をしている彼女は、グレンスター公からの極秘の依頼で、万が一の際に「王女アレクシア」の身代わりを務めることになっているのだ。しかしそれは、ローレンシアまでの長旅でアレクシアが体調を崩すなどした際、一時的に代役をするだけの話。だが、グレンスター公は謎の襲撃でアレクシアが生死不明となったことを知った上で、少女を代役として立て続けると言い出して……!?

3 もう一人の少女

4人買いの男たち
アレクシアは見知らぬ浜辺で目を覚ました。同時に、かたわらで気を失っているガイウスが、背中に深い太刀傷を負っていることに気づく。ガイウスは賊に切りつけられてなお、アレクシアを救うため、自らも海に飛び込んだのだ。このままでは彼の命が危ういと感じたアレクシアは、助けを呼ぶためにひとりその場を離れる。幸運にも、一隻の帆船が停泊しているのを発見し、身分を隠しつつ、懸命に男たちに協力をあおぐ――が、彼らが連れている若い娘たちの尋常でない怯えに気づいたときには、アレクシアもすでにとらわれていた。男たちは娘をさらっては娼館に売りつける、人買いだったのだ……。
  • 4 人買いの男たち
  • 4 人買いの男たち

Book

WebマガジンCobaltの大反響連載、待望の文庫化!!シリーズ全4巻で刊行

  • 好評発売中!
  • 好評発売中!
  • 好評発売中!
  • 順次刊行予定!
王女の遺言 1 試し読み

Message 著者メッセージ

こちらも発売中! 若き日の小泉八雲が出会う怪異と謎。 『奇譚蒐集家 小泉八雲 白衣の女』