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書籍

呪いの庭園に隠されたのは、過去の幻影。

異人館画廊

幻想庭園と罠のある風景

  • 570円+税
  • 2015年8月20日発売

長い髪の少女が、異人館のテラスに座り込んでいた。此花千景、彼女は幼かったが、くっきりした目鼻立ちや長い手足に、将来美しくなるだろう片鱗を隠さず、ふてくされた子猫のようにうずくまっていた。

図像術の絵を求めて離島に住むブリューゲルのコレクターを訪ねた千景。波田野は邸の庭園でブリューゲルの絵を再現し、そこに図像術を込めようとしていた。庭園を完成させれば絵を見せると言われた千景は庭園の謎を追うが、透磨はそれが千景の父・伸郎の設計だと気づく。父の見えない悪意に苦しむ千景は、さらに波田野の息子が起こした事件に巻き込まれてゆき…。

シリーズ既刊情報

異人館画廊1

異人館画廊シリーズ

絵画に隠された謎に迫る美術ミステリー! 生死や感情を象徴するモチーフを絵画にして、それを見た者の無意識下に働きかける技法、図像(イコン)。英国で図像学(イコノグラフィー)を学んだ千景は、画廊を経営する祖父の死に際し帰国するが・・・。幼馴染みの透磨とともに、絵画に隠された真実に迫る。 (著者:谷 瑞恵)

著者プロフィール

谷 瑞恵(たに みずえ)

三重県出身。『パラダイス ルネッサンス』で1997年度ロマン大賞佳作入選。コバルト文庫『伯爵と妖精』シリーズ、集英社文庫『思い出のとき修理します』シリーズ、最新単行本は『木もれ日を縫う』集英社刊。他、著書多数。

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谷 瑞恵