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書籍

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花は愛しき死者たちのために

罪人のメルヘン

  • 620円+税
  • 2023年1月20日発売

そうして白雪姫は長い長いあいだ棺の中に横たわっていましたが、少しも変わらず、まるで眠っているかのように見えました。

早くに夫を亡くしたあとも、ひとり仕立屋を営むレーネ。ある日、黒装束の男が現れ、「ドレスを一着頼みたい」という。しかし店に運ばれてきたのはなぜか腐敗しないという美しい少女の遺体だった。初めは戸惑っていたレーネだが、次第に亡き夫との間に授かった子どもであるかのように接するようになる。だが実は、亡き夫に対し、レーネは大きな秘密を抱えていたのだ——。

シリーズ既刊情報

花は愛しき死者たちのためにシリーズ

硝子の棺に横たわる死せる美少女エリス。彼女は決して腐敗せず、いつの頃から存在するのかもわからない。棺は、黒装束の男に運ばれ、エリスは時代も国も超えてその姿を見せる。ある時は親を知らない墓守の青年の前に。またある時は友人の美貌に複雑な思いを抱く少女の前に……。彼らはなぜ、エリスに惹かれてしまうのか。その先に、破滅が待ち受けているとも知らずに。

著者プロフィール

柳井 はづき(やないはづき)

兵庫県(日本海側)出身。 『花は愛しき死者たちのために』で 2021年度ノベル大賞準大賞受賞。 受賞作を改稿、加筆した本作でデビュー。 理系の皮を被ったド文系。怖がりのくせに怪談好き。

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柳井 はづき