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書籍

ありがとう。私のために主上(帝)を強請ってくれて。

掌侍・大江荇子の宮中事件簿 弐

  • 640円+税
  • 2022年7月20日発売

皐月下旬。
かねてより体調を悪くしていた中宮が、実家でもある四条の里内裏に下がった。

定年退職を目指して給料分はまじめに働くことが信条の内裏女房の大江荇子。だが中宮の不貞と帝の不敬という、いらぬ秘密を知ってしまい、最近は給料外労働が発生しがち。そんな中、亡き先帝の母で帝と血縁のない皇太后が帝への非難を胸に参内し、難題を突きつけてきた。解決策のない要求に女房たちは右往左往するが、荇子は宮中行事を利用した奇策を思いつく……。

シリーズ既刊情報

掌侍・大江荇子の宮中事件簿シリーズ

内裏女房として働く大江荇子の信条は、自分の食い扶持は自分で稼ぐこと。そんな荇子の耳に噂と謎が入ってくる。スズメ殺し、汚された紙、引き抜き工作、そしていてはいけない人…。降りかかる火の粉を払うため、荇子は噂の真相を突き止めるのだが、それが思わぬ闇をあぶり出し…。出世は望まず問題も起こさず、ただ定年退職を目指す女房の、平安・宮中事件簿開幕!

著者プロフィール

小田 菜摘(おだ なつみ)

佐賀県在住。沖原朋美名義で2003年度ノベル大賞・読者大賞受賞。集英社オレンジ文庫に『君が香り、君が聴こえる』、『平安あや解き草紙』シリーズ、コバルト文庫に『そして花嫁は恋を知る』シリーズ、ビーズログ文庫に『革命は恋のはじまり』『なりゆき斎王の入内』シリーズなどがある。

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小田 菜摘