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書籍

「僕は誰かに『人殺し』って言ってほしかった」

あいのかたち

マグナ・キヴィタス

  • 590円+税
  • 2021年5月20日発売

お気に入りのホバリング・ソファの上で、オレンサル氏は目をしばたたかせていた。

大崩壊により北半球がほぼ全滅し、海洋の3割は毒と化した。外界から切り離された巨大建造物“マグナ・キヴィタス”では2億近い人類と、その隣人として造られたアンドロイドが暮らしていた。老境にさしかかり人生に倦んだオレンサル氏が孫から預かったのは、保証期間も切れた調子外れの中古アンドロイドで……? ヒトとは何か、「あい」とは何かを問うSF短編集。

シリーズ既刊情報

201802マグナ・キヴィタス

マグナ・キヴィタスシリーズ

ノースポール合衆国自治州『キヴィタス』は、5億6千万の人口を収容する人工都市だ。アンドロイド管理局に勤める若きエリート、エルガー・オルトンは、帰り道で登録情報のない“野良アンドロイド”の少年を拾う。ワンと名乗った少年型アンドロイドとエルは不思議な共生生活を始めるが、ワンは記憶を失っていた。彼の過去を探るうち、エルは都市の闇に触れてしまい?

著者プロフィール

辻村 七子(つじむら ななこ)

9月24日生まれ。神奈川県出身。『時泥棒と椿姫の夢』で2014年度ロマン大賞受賞。受賞作を改題・加筆改稿した『螺旋時空のラビリンス』で文庫デビュー。

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辻村 七子