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書籍

雪の城でうまれる、ふたつの片想い

六花城の嘘つきな客人

  • 620円+税
  • 2021年12月17日発売

柔らかなシーツに包まれながら、シリルはまどろんでいた。隣にいたはずの女の体温が感じられず、もう起きたのか、と夢うつつに考えた。

15歳の秋につらい失恋をして以来、いくつもの浮名を流し「王都一の色男」と噂されるシリル。だが、彼は子爵家の三男に過ぎず、23歳になった今、将来の身の振り方を考えねばならない。そんな時、割り切った遊び相手である伯爵夫人から、北の大領主ネージュ家が、一人娘ブランシュの結婚相手を選ぶため、名だたる貴公子たちを領地の六花城に招待していることを知らされ、同行しないかと誘われる。雪舞う六花城で、大人の恋と一途な片想いが交錯して……?

著者プロフィール

白洲 梓(しらす あずさ)

宮城県出身、東京都在住。B型。『最後の王妃』で2015年ノベル大賞受賞。受賞作以外に『暁の王女』『煌翼の姫君』(ともにコバルト文庫)、『九十九館で真夜中のお茶会を』『威風堂々惡女』シリーズ『言霊使いはガールズトークがしたい』(集英社オレンジ文庫)がある。

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白洲 梓