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書籍

「出来そこない」の少女は、弓を手に立ち上がる——!。

リーリエ国騎士団とシンデレラの弓音

―翼に焦がれた金の海―

  • 610円+税
  • 2020年8月20日発売

「――んなわけで、ロルフの隊は左翼、おれの隊は右翼だ。この公認競技場には慣れてるし、天気も足場も悪くねえが、マルモア国の女騎士どもはとにかくちょろちょろしやがる。気を張ってようく見ていけよ。赤毛だの栗毛だのに鼻の下をのばしてんじゃねーぞ」

〈戦争〉にかわり〈戦闘競技会〉が、国々の命運を決するようになり三百年。リーリエ国騎士団員のニナは、かつて自分を拉致した異形の騎士ガウェインの遺品を持っていたせいで恋人のリヒトとすれ違ってしまう。そんな中、女騎士でもある王女ベアトリスに誘われ、私的な競技会が盛んな南方地域へ赴くことに。そこでニナは、メルという不思議な少女と出会うが…?

シリーズ既刊情報

201905月刊リーリエ国騎士団とシンデレラの弓音

リーリエ国騎士団とシンデレラの弓音シリーズ

騎士が隊を組み、互いの兜につけられた命石を砕いて勝敗を競う――〈戦争〉にかわり〈戦闘競技会〉が、国々の命運を決するようになり三百年。優秀な騎士を輩出する村に生まれながら、周りの少女たちのように剣を扱えないニナは、「出来そこない」と揶揄されてきた。だが、ニナが出場した地方競技会を見たというリヒトに弓の才能を見出され、騎士団へ勧誘されて…!?

著者プロフィール

瑚池 ことり(こいけ ことり)

千葉県出身。12月31日生まれ。コバルト文庫『犬恋花伝――青銀の花犬は誓約を恋う――』にてデビュー。趣味は図書館。好きが高じて司書資格取得。

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瑚池 ことり