オレンジ文庫

毎月20日ごろ発売

店主オレンジのつぶやき MenuClose
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ここは、死者と生者の心が通い合う場所。
無口な店主と陽気なアルバイト店員が営むバーで交錯する人間ドラマ。

ラストオーダー

〜そのバーには、なくした想い出が訪れる〜

  • 著者 真堂 樹
  • 装画 穂波 ゆきね
  • 本体560円+税

2015年12月17日発売

何日かまえに、小さなケンカをやらかした。ケンカといっても、幼馴染みの男同士のいつものやつだ。向こうがお決まりの理由で噛みついてきて、こっちはこっちで毎度の調子で相手を逆撫でするような返事をした。

東京郊外、とある駅前にある「ツギハギ横丁」。戦後闇市の面影を残す一角に、バー「間」はひっそり佇んでいた。店主の波佐間とアルバイトの由比が営むその店には、毎週水曜午前一時に「特別な客」が訪れる。生者と死者が交差するこの店で、死者たちは伝えられなかった想いをグラスに紡ぐのだ。そんな日々の中、波佐間もまた伝えられない想いを胸に秘めていて…。

真堂 樹しんどう たつき

1月3日生まれ。山羊座。O型。東京都出身。『春王冥府』で1994年下期ノベル大賞受賞。デビュー作の中華風ファンタジー『四龍島』シリーズで人気を博す。近著に『お坊さんとお茶を』シリーズ、『双牙』(ともに集英社)など。