西條遊馬は、毎朝、夜明けと共に目を覚ます。 自室のごく小さな窓から差し込む朝の光が、ちょうど顔面に当たるせいで、眩しくて自然と目が開いてしまうのだ。
過去の世界のマーキス島に呼び寄せられた、医学生の西條遊馬。
元の世界に戻るその日まで、王室に仕える鷹匠クリストファーの弟子として過ごすことになった。
しかし、新王ロデリックの即位式の夜、事件は起きた。 招待客である外国の要人が不審な死を遂げたのだ。
早急に犯人を見つけ出さなければ王室の信用にかかわる。
遊馬は現代法医学の知識で真相究明に臨むが――!?