書籍
「よしたほうがいい。それは禍つ恋だ」
氷室冴子セレクション
銀の海 金の大地 4
- 飯田 晴子
- 佐原 ひかり
- 700円+税
- 2025年4月17日発売
山道はどんどん狭く、急になってゆく。
息もつかずに山道をのぼっていた真秀は、ふと立ちどまり、麓をみおろした。
真澄と御影のため薬草を採りに出た草原で、真秀は刺青をした謎の男に捕えられた。彼の名は波美王。暗殺を生業とする闇の狩人だった。彼は、真秀の佐保彦への思いを「禍つ恋」だと忠告して姿を消す。一方、佐保彦の参謀・燿目は、佐保彦の命に従い、「滅びの子」である真秀たち三人を殺そうとしていた。突然燃え上がる炎に襲われた真秀と真澄。それを見た佐保彦は!?
シリーズ既刊情報

銀の海 金の大地シリーズ
舞台は古代日本――湖の国・淡海。14歳の少女・真秀(まほ)は、複雑な生い立ちのため人々から疎外されながらも、病で寝たきりの母・御影(みかげ)と、目も耳も不自由だが不思議な霊力をもつ兄・真澄(ますみ)とともに気丈に生きていた。ある日、真秀は母の病にきく薬をもらうため丹波行きの船に乗るのだが。「古事記」を愛した氷室冴子が手加減なしで書いた、超弩級のエンターテインメント小説!
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