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書籍

「甘さがわからなくても美味しいやつ、作ります」

シュガーレス・キッチン

ーみなと荘101号室の食卓ー

  • 640円+税
  • 2025年3月18日発売

誕生日会という行事を好きになることは、きっと一生ない。

「明日のご飯を楽しみにするなんて、いつぶりだろう」。幼少期に甘さの味覚を失ってしまった大学生の茜。そんな彼女を元気づけようと、同じアパートに住む男子高校生の千裕はいつも美味しいおすそ分けを振る舞ってくれる。優しくて健気な彼の背中を見ていると、どうしても昔の愛犬の姿が重なってしまい……。一つの食卓が二人の過去を繋ぐ、ぬくもりの再生ものがたり。

著者プロフィール

樹 れん(いつきれん)

愛媛県在住。『プロポーズは三度目に』で短編小説新人賞の2023年度年間最優秀賞。『みなと荘101号室の食卓』で2024年ノベル大賞準大賞。受賞作を改稿した『シュガーレス・キッチン —みなと荘101号室の食卓—』でデビュー。
小説も漫画も映画も短歌も俳句も好きです。大人になってようやくエッセイを本当に楽しめるようになった気がします。

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樹 れん