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書籍

神ゆらぎは人と成るか——運命と引き換えに

神招きの庭 7

遠きふたつに月ひとつ

  • 680円+税
  • 2022年12月20日発売

冷たい月影がさしこむ室のうちで、男が数人話しこんでいた。

二藍を助けるため、そして兜坂国の存亡に関わる使命を帯び、綾芽たちは密かに八杷島へと向かった――。数多の困難に直面しながらも、歩を進める一行。同じ頃、都に残る二藍は『的』のさだめの真実を知り、それでもなお揺るがない己の心に静かに対峙していた。どんなに離れていても、共にある――ふたりを待ち受ける過酷な未来とは。古代和風幻想記、緊迫の第7巻。

シリーズ既刊情報

神招きの庭シリーズ

兜坂国の斎庭(後宮)は、神を招き、もてなす場。実体を持つ神々は豊穣と繁栄を招く反面、ひとたび荒ぶれば恐ろしい災厄を国にもたらす。地方の郡領の娘・綾芽は、親友の死の真相を探るため上京した。そこで偶然、荒ぶる女神を鎮めてみせた綾芽は、王弟の二藍に斎庭の女官として取り立てられる。だが、それは国の存亡を揺るがす事件の幕開けに過ぎなかった……。

著者プロフィール

奥乃 桜子(おくの さくらこ)

群馬県出身、富山県在住。雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、「あやしバイオリン工房へようこそ」で2017年ノベル大賞佳作受賞、同作で文庫デビュー。おもな著作に『上毛化学工業メロン課』『それってパクリじゃないですか?』(集英社オレンジ文庫)『身代わり姫と呪われし賢者』(コバルト文庫)など。

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奥乃 桜子