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書籍

絶体絶命の危機を、運命の少女が救う――。

神招きの庭 5

綾なす道は天を指す

  • 640円+税
  • 2021年12月17日発売

霞がかった白い闇が、血の色に染まっている。

神鎮めの儀で命を落としたはずの二藍が、生きていた。二藍の死を証言した綾芽は虚言の罪で幽閉されてしまう。これは何者かの陰謀だと疑った綾芽は、尚大神の助けを借りて脱獄し、仇敵である八杷島の神官・羅覇に協力を求めた。一方、斎庭に現れた二藍は、大君の退位と祭祀の返還を迫って反乱を起こす。果たして彼は本物の二藍なのか。そしてその暴挙の真意は……。

シリーズ既刊情報

神招きの庭シリーズ

兜坂国の斎庭(後宮)は、神を招き、もてなす場。実体を持つ神々は豊穣と繁栄を招く反面、ひとたび荒ぶれば恐ろしい災厄を国にもたらす。地方の郡領の娘・綾芽は、親友の死の真相を探るため上京した。そこで偶然、荒ぶる女神を鎮めてみせた綾芽は、王弟の二藍に斎庭の女官として取り立てられる。だが、それは国の存亡を揺るがす事件の幕開けに過ぎなかった……。

著者プロフィール

奥乃 桜子(おくの さくらこ)

群馬県出身、富山県在住。雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、「あやしバイオリン工房へようこそ」で2017年ノベル大賞佳作受賞、同作で文庫デビュー。おもな著作に『上毛化学工業メロン課』『それってパクリじゃないですか?』(集英社オレンジ文庫)『身代わり姫と呪われし賢者』(コバルト文庫)など。

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奥乃 桜子