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書籍

大人気コミックスを小説化。妻はなぜ、一線を越えたのか?

小説 金魚妻

  • 620円+税
  • 2018年8月21日発売

「――金魚飼って、いい?」
その朝、私は何週間も悩んだ末にその台詞を口にした。

「――金魚、飼っていい?」ある日、専業主婦・24歳のさくらは、出勤前の夫に勇気を出しそう尋ねてみた。夫は冷たく「好きにすれば?」と気のない返事。熱烈に恋われて結婚したのに、最近の夫からは愛が感じられない…。心がふさいでしまう時、さくらの足は自然と商店街の「金魚のとよだ」に向かう。鱗をきらめかせ尾びれを翻せながら泳ぐ金魚たちの様子を眺めていると、心がいつしか満たされていく。店をひとりで切り盛りする店長は、金魚を見に通うさくらをいつも温かく迎えてくれて……。コミックスが爆発的にヒットした、大人の恋の叙情詩を女性の視点から小説化。1巻に収録された「金魚妻」「出前妻」「弁当妻」「見舞妻」に切々と綴られた彼女たちの禁断愛。妻たちはなぜ、一線を越えたのか……?

著者プロフィール

夏目 陶(なつめ とう)

「原作は行間ならぬコマ間に膨大な情報やニュアンスが詰め込まれている漫画で、そこをザクザク掘り下げていく作業がたいへん面白かったです。黒澤先生、自由に書かせて頂き、ありがとうございました!」

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夏目 陶