拡大

書籍

いつでもここが、私の帰る場所…!

京都岡崎、月白さんとこ

花舞う春に雪解けを待つ

  • 620円+税
  • 2022年1月20日発売

茜は月白邸の庭先に、桜のつぼみがほろりとほころんでいるのに気がついた。

茜とすみれ姉妹が京都岡崎の「月白邸」に住むようになって早や一年。月白邸の主で若き天才日本画家の名をほしいままにしつつも人嫌いの久我青藍と、出入りの絵の具屋で太陽のようにあたたかな人柄の紀伊陽時とともに、家族のような絆を感じながら日々暮らしていた。そんなある日、月白邸とかつて取引のあった扇骨屋、海里の依頼で青藍は、岡崎の古い洋館、通称「鳳凰館」に障壁画を納める。鳳凰館のかつての持ち主の知り合いである少年・結紀人に「その絵はニセモノだ」と言われた青藍を手伝って、茜は共に鳳凰館の本当の姿をさがすのだが……!?

シリーズ既刊情報

京都岡崎、月白さんとこシリーズ

父を亡くした女子高生の茜と妹のすみれは、日本画家の若き精鋭で親戚筋の久我青藍の住む、京都岡崎の「月白邸」と呼ばれる日本家屋に身を寄せることとなった。人間嫌いで変人と噂の青藍は、酒浸りの生活を送っており、茜たちに対する態度も剣呑としたものだった。戸惑いつつも茜は料理を青藍に振る舞うようになり・・・。月白邸に集う<色々>な人々の、じんわり優しい心の再生物語。

著者プロフィール

相川 真(あいかわ しん)

4月17日生まれ。京都出身。第2回みらい文庫大賞優秀賞受賞。『ハロウィン★ナイト ウィッチ・ドールなんか大キライ!!』にてデビュー。既刊に「ハロウィン★ナイト」シリーズ、「青星学園★チームEYE-Sの事件ノート」シリーズ、「明治横浜れとろ奇譚」シリーズ、『君と星の話をしよう』「京都伏見は水神さまのいたはるところ」「京都岡崎、月白さんとこ」シリーズがある。

この作品をシェアする

相川 真