2024年ノベル大賞受賞者 一問一答
樹れん
Q. 受賞したときの気持ちは?
落ちると思っていたのですぐに理解できず、スマホを持ったままフリーズしました。
Q. 誰かに受賞の報告はしましたか?
母にだけ話しました。
Q. 小説を書き始めたのはいつごろですか?
小学四年生からです。
Q. 文学賞やインターネットへの投稿歴を教えてください。
小学生~中学生のころは「角川ビーンズ小説大賞」によく送っていました。あとは書きたいものができたとき、締め切りまでの期間がちょうどよさそうな賞を探していろいろ応募していました。
Q. 投稿生活中一番思い出に残っているエピソードはありますか。
書くのに必死であまり覚えていません。日記を確認したところ、高校で留年しそうになる悪夢に悩まされていました。
Q. 受賞作を書こうと思ったきっかけは?
好きな映画と短編小説に、もし続きがあるとしたら、と考えたのがきっかけで設定ができました。
Q. 受賞作は、小説を書き始めてから何作目ですか。
長編のみにしぼれば十作目くらいだと思います。
Q. 受賞作の執筆にはどのくらいの期間をかけましたか?
二か月と少しくらいです。
Q. 受賞作を書いていて一番苦労したことは何ですか?
最初に思いついたときの設定では女子大生と女子中学生の話だったので、後者を男子高校生に変えたあと、恋愛ものっぽくならないよう気を遣いました。
Q. 執筆スタイルを教えてください。
ひとまず書いてからごっそり削る、を繰り返して書いています。
Q. 執筆環境を教えてください。
ノートパソコンで、Wordを使っています。
Q. 月に何冊くらい本を読みますか?
六冊くらい読むときもあれば、すでに読んだものを読み返すだけのときもあります。
Q. どんな時にアイデアが浮かびやすいですか?
食器を洗っているときが多いです。
Q. 煮詰まった時の気分転換や、執筆のモチベーションを保つコツはありますか?
あまり浮かびませんが、タイマーをかけて「とりあえず五分やる」を実践しています。
Q. キャラ、ストーリー、シーンなど、どの要素から物語を作りますか。
キャラそのものより、キャラとキャラの関係性から作ることが多いです。
Q. 設定を考えてから書くタイプ? 書きながら設定を考えるタイプ?
基本的には設定を考えてからですが、書きながらよく足を引っ張られて変更します。
Q. 小説を書くときにこだわっていることはありますか?
各キャラクターがどういう人生を歩んできたかを踏まえて、「こういう発言や行動をする/しない」を決めるようにしています。
Q. 自分はこれに「萌える」という設定や人物像があれば教えてください。
まったくちがう価値観・世界で生きていると思っていたひとが、自分と同じ「人間」になる、もしくは「人間」なのだと気づく瞬間が好きです。
Q. 大好きな作家を三人教えてください。
小川糸先生、はやみねかおる先生、町田そのこ先生。
Q. 大好きな小説を三つ教えてください。
上記の先生方の作品であれば、『ライオンのおやつ』、『怪盗クイーン』シリーズ、『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』収録作品『海になる』です。
Q. 小説以外で大好きな作品を三つ教えてください。
映画『千と千尋の神隠し』、『フォレスト・ガンプ/一期一会』、『LIFE!/ライフ』。
Q. 今後の目標・抱負は?
「こつこつやる」です。