2024年ノベル大賞受賞者 一問一答

羽良ゆき


Q. 受賞したときの気持ちは?

部屋中を跳ね回るほど嬉しかったです。本当に娘と飛び跳ねました。

Q. 誰かに受賞の報告はしましたか?

一晩じっくり噛み締めて、翌日、家族と友人にLINEしました。

Q. 小説を書き始めたのはいつごろですか?

八年ほど前です。

Q. 文学賞やインターネットへの投稿歴を教えてください。

今回で六回目です。初めて一次選考を通過したのは三回目でした。

Q. 投稿生活中一番思い出に残っているエピソードはありますか。

本好きの兄が「面白い」と言ってくれた時は、とても嬉しかったです。

Q. 受賞作を書こうと思ったきっかけは?

最後の作品になるかもしれないし、書きたいものを好きに書こう!と決めていました。

Q. 受賞作は、小説を書き始めてから何作目ですか。

長編としては三作目です。間に一本、短編があります。

Q. 受賞作の執筆にはどのくらいの期間をかけましたか?

一年半ちょっとです。

Q. 受賞作を書いていて一番苦労したことは何ですか?

普段、馴染みがないものをたくさん登場させたので、リサーチに苦労しました。

Q. 執筆スタイルを教えてください。

ものすごくおおざっぱな大枠を書き、順序は無視して気になるところから細部を書き込みます。順番通りに書けないもので、後から矛盾が生じて直しに直します。

Q. 執筆環境を教えてください。

以前はファミレスでしたが、今は自宅のリビングで書いています。周囲がどれだけうるさかろうが、イヤホンでテーマソングに決めた曲をリピして「世界」を死守します。

Q. 月に何冊くらい本を読みますか?

五冊程度です。

Q. どんな時にアイデアが浮かびやすいですか?

バスや自転車での移動中、あとは入浴時です。

Q. 煮詰まった時の気分転換や、執筆のモチベーションを保つコツはありますか?

「こんなんじゃ駄目だ!」と思った時ほど、本当に好きな本を読み返します。自分がどんなものを目指しているのか、原点に立ち戻れる気がするので。

Q. キャラ、ストーリー、シーンなど、どの要素から物語を作りますか。

キャラかもしれないです。「こんな人がこんなことして……」と考えているうちに、登場人物同士のセリフややり取りが浮かんできます。シーンは後付けという感じです。

Q. 設定を考えてから書くタイプ? 書きながら設定を考えるタイプ?

ある程度設定を決めて書いているつもりでも、書き終わる頃には大幅に変更していることが多いです。最後は個々の変更の帳尻合わせに必死です。

Q. 小説を書くときにこだわっていることはありますか?

一つの小説につき、一曲テーマソングを決めます。ほぼワンオクロックさんです。

Q. 自分はこれに「萌える」という設定や人物像があれば教えてください。

闘う女性、不屈の女性。→→→好きな映画に続く。

Q. 大好きな作家を三人教えてください。

ジェフリー・ディーヴァーさん、宮部みゆきさん、小野不由美さん

Q. 大好きな小説を三つ教えてください。

「天空への回廊」笹本稜平さん、「ハンガー・ゲーム」スーザン・コリンズさん、「新世界より」貴志祐介さん

Q. 小説以外で大好きな作品を三つ教えてください。

映画でいうと「エイリアン2」(シガニー・ウィーバー)、「ターミネター2」(リンダ・ハミルトン)、「イナフ」(ジェニファー・ロペス)。三人とも最高です!!

Q. 今後の目標・抱負は?

自分が「読みたい」と思う究極のサスペンスを、自分の小説で書き上げたいです。どうなるのか先が気になって、途中でやめられない作品をたくさん書きたい!