『明治横浜れとろ奇譚』の舞台
現代横浜れとろ歩き!

寅太郎、有坂、谷ら堕落者たちが駆けぬけた明治40年代の横浜の面影をさがして、
ふらりと横浜に出かけてみました。

明治横浜地図

伊勢佐木町地図
山下町地図

デザイン協力:関 静香

伊勢佐木町Isezakicho

伊勢佐木町写真 横浜開港資料館所蔵

寅太郎たち
堕落者トリオのねぐら、
伊勢佐木町。

愛さんの店ルゥ・ド・アムル西洋菓子店も
ここ伊勢佐木町にあります。

かつては芝居小屋や映画館などがひしめき、
たくさんの幟が立った一大歓楽街でしたが…。
今残るのは「オデヲン座」の跡地、「ニューオデオンビル」と
ちいさなちいさな映画館、「横浜シネマリン」のみ……。

映画館、「横浜シネマリン」

山手Yamate

第二弾『堕落者たちと、
開かずの間の少女』では
主に山手が舞台となりました

このあたりは、外国人居留地として
瀟洒な洋館が数多く立ち並んだエリアです。

外国人居留地
山手写真 横浜開港資料館所蔵
フェリス女学院

明治期に開校した女学校、「フェリス女学院」は
今も名を変えて残ります。
愛さんや美都が通った「横浜山手女子学校」も、
この界隈に存在した女学校がモデルになっています。

横浜外国人墓地を通り過ぎると「岩崎ミュージアム」に。
ここは、明治創立のパブリックホール「山手ゲーテ座」の跡地に建てられた記念館です。

寅太郎の、劇場をいっぱいにする人気役者になる夢は
果たされたのでしょうか…。

海岸通り一帯Seafront zone

前島一族がひいきにしていた
グランドホテル

海岸通り写真 横浜開港資料館所蔵

前島一族がひいきにしていた宿、グランドホテルは海岸通りにありましたが
関東大震災で倒壊、廃業してしまいました。

海の見える丘公園を抜けると、
街はぐっと現代的に。
山下公園から、海岸通りを歩きます。

山下公園 / 氷川丸

氷川丸は昭和5年に建造されたものですが、
明治後期も、こういった大型客船が数多く建造され、
横浜港を行き来していました。

堕落者トリオや水谷巡査が
大立ち回りを演じた横浜港

横浜港

堕落者トリオや水谷巡査が大立ち回りを演じた横浜港。
赤レンガ倉庫や大さん橋(明治期は鉄桟橋)は
今やお洒落な観光スポットに。

横浜港

古いものと、新しいものが混在して独特の異国情緒を色濃く残す横浜の街。シリーズ2 冊をおともに、ぜひ横浜の街をおとずれてみてください!

明治時代のフリーターたちが、
ゆるっと怪異を解きほぐす!

デザイン協力:関 静香