これまでの受賞作品
第61回
今回の講評
今回は、入選した方とそれ以外の方の作品のハッキリとした違いが出ています。それは、奥行きのある画面を描けているか。遠近感のある画面構成は、練習を重ねて初めて身につくもの。キャラクターを描くのは得意だけど、背景は、キャラの隙間を埋めるだけ…になっていませんか? 画面全体の完成度を高めるためには、人物以外の完成度も重要です。
大賞
該当作なし
入選
結日さん(静岡県)
今回入選した結日さんの作品は、カラーもモノクロも、奥行きのある画面構成が注目を集めました。評価ポイントは、背景が緻密に描かれていることと、遠近感を的確に捉えられているから。画面全体を丁寧に描いているので、そこに描かれているキャラクターがどんな人で、何をしているのか? と、観る方のイメージを刺激します。人物を魅力的に描くのは得意だけど、背景は……と苦手感のある人は、ぜひ参考にしてみては。改善点としては、人物がやや背景に埋没してしまっているところ。画面構成のメリハリをもう少し意識することで、さらに完成度を高められるでしょう。
佳作 あと一息
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滝川月野さん
(千葉県)カラー、モノクロとも手描きで応募してくれた滝川月野さん。ソフトのエフェクトに頼らず、微妙な階調を表現できているところに、意欲を感じます。改善点は人物のデッサン。頭と身体のバランス、服に隠れた関節の位置などに微妙な違和感があるので、もう少し練習を重ねてみてください。
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月子さん
(埼玉県)人物も背景も、描線に強弱と勢いがあり、線画の巧みさが存分に伝わる作品です。モノクロ作品を、グレーで「塗る」のではなく、きっちりとトーン処理でコミックイラストとして仕上げられているのも好印象です。人物を大きく描いている分、背景がやや雑な印象があるので、次回は画面全体の構成も意識してみては。
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ちあきさん
(東京都)カラーもモノクロも、キャラクターのインパクトが抜群です。とくにカラーは肌色の色づかいが上手。頬の血色の表現で、キャラクターの躍動感を表現できているのがいいですね。ただし、背景がほとんど描かれていない点はウイークポイント。次回は、ぜひ物語を感じさせる画面構成を!
佳作
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風凪ひかりさん
(神奈川県)繊細な描線と、ややクセのある絵柄が調和して印象的。花や衣装が細かく描き込まれていますが、その分画面がごちゃついているので、もう少し線を整理するとよいでしょう。
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ヤマダノリコさん
(神奈川県)吸い込まれそうなキャラクターの目力に惹かれるイラスト。ソフトの扱いに慣れているようで、細部のエフェクトのつけ方が上手です。描線が弱いので、もう少し線画の練習を。
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沖之ガクさん
(静岡県)アングルや人物のポーズに工夫があり、細部まで丁寧に仕上げられていますが、描き込みの濃度が均一で、どこを見ていいのか迷います。見せたいポイントを考えた画作りを。
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もりこもさん
(岐阜県)鮮やかな色づかいと、女の子のかわいい表情に目を惹かれますが、人物の描き分けが甘いのが気になります。男女それぞれ顔立ちが似ているので、髪型と衣装以外で描き分ける練習を。
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右鷺さん
(岡山県)一枚のイラストに物語を感じられますが、今回は、描線が少しかすれているように見えるのがもったいない。着色・トーン作業の前に、もう一度線画をブラッシュアップする習慣をつけてみて。
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corobokkuruさん
(広島県)ガーリーでファンタジックな絵柄と世界観に、個性を感じました。ただ、個性的なだけに描ける幅が少し限定されているようです。次回はぜひ、違ったテイストの作品も見せてください。
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屮方さん
(長崎県)キャラクターの描き方が個性的で、武器などの小物も上手。ただ、モノクロはのっぺりとした仕上がりで、デジタル着色の弱点が出ています。細かい部分の描き込みをもう少し意識して。
もう一歩の方
清(北海道)/chico(北海道)/水那月09(青森県)/ひらの(岩手県)/るりこ(群馬県)/Kaen(埼玉県)/唯奈(埼玉県)/蓮水薫(東京都)/万里(東京都)/mokoppe(東京都)/ニヒキ(神奈川県)/甘津メイコ(大阪府)/馨月(兵庫県)/棗紅(広島県)/新戸とおる(香川県)/深田華央(大分県)