書籍
歴史の真実はすべてのはじまりに還る
後宮の烏 4
- 610円+税
- 2020年4月17日発売
晩霞の前には、木箱に詰められた生糸の束があった。
今宵も、夜明宮には訪いが絶えない。泊鶴宮の蚕室で、大切な繭がなくなったという宮女……。一方、花娘を通じ城内での謎多き失せ物探しも舞いこむ。烏妃を頼る者は日に日に増え、守るもののできた寿雪の変化に、言いようのない感情を抱く高峻。やがて二人は、真実眠る歴史の深部へ。鍵を握るのは名もなき幽鬼か、あるいは――。待望の第四弾!
シリーズ既刊情報
後宮の烏シリーズ
荘厳にして壮大な中華幻想譚、開幕――!
後宮の奥深く、妃でありながら夜伽をしない特別な妃・烏妃。その姿を見た者は、老婆であると言う者もいれば、少女だったと言う者もいた。彼女は不思議な術を使い、呪殺から失せ物さがしまで、何でも引き受けてくれるという――。時の皇帝・高峻は、ある依頼のため烏妃の元を訪れる。この巡り合わせが、歴史を覆す禁忌になると知らずに。
(著者:白川紺子)
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