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書籍

このつまらぬ世の中に、ひとときの桃源郷を。

カスミとオボロ

春宵に鬼は妖しく微笑む

  • 550円+税
  • 2017年7月20日発売

金は去り、風も逃げ、水は沈み、陰も消えた。
私がこの指先ひとつで支配していたものたちは、皆私を見捨てて四方へ散り散りとなってしまった。

時は大正。妖力を持つ一族に生まれた華族令嬢の香澄は、古の鬼神悪路王を蘇らせ、朧と名付けて使役鬼としている。ある時、同級生の初江に誘われてチャリネ(サーカス)を見に行った二人は、不思議な術を使う男・花月と出会う。自我を失くしたように花月に付き従うチャリネの踊り子たち。さらに初江も花月に心を奪われて…。人の心に巣食う鬼たちのあやかし事件簿。

シリーズ既刊情報

カスミとオボロ 大正百鬼夜行物語

カスミとオボロシリーズ

辛辣令嬢と甘党鬼神の大正あやかし奇譚! 恐ろしいのは鬼か人かーーー。 大正の世。“鬼の家”の異名をとる伯爵家の令嬢香澄は、蘇った先祖代々の守り神・悪路王に、朧(おぼろ)と名をつけて使役することに。世に跋扈する鬼を二人が斬るーー! (著者:丸木文華)

著者プロフィール

丸木 文華(まるき ぶんげ)

埼玉県出身。6月23日生まれ。B型。BL、乙女の小説、ゲームシナリオを中心に活動中。蝶と和柄と魚卵が好き。集英社オレンジ文庫に「カスミとオボロ」シリーズ、『小説家・裏雅の気ままな探偵稼業』がある。

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丸木 文華