書籍
「ここは青藍さんと、わたしたちのおうちです」
京都岡崎、月白さんとこ
秋染まる嵐と静かの月
- 650円+税
- 2025年12月18日発売
刷毛ではいたような白い雲が、群青の空を淡く透かしている。頬を撫でる風はさらりと爽やかだ。
京都岡崎の秋の夜、月白邸に朝賀渉という謎の絵師が訪ねてきた。青藍によると、渉は十一年前、邸の住人達と馴染めずに去っていった青年だという。渉がまとう孤独な雰囲気に、茜は出会った頃の青藍の姿を重ね合わせる。そんな渉にも実は、亡き幻の画家・月白と交わした秘密の約束があるようで…。〝家族〟の大切さを知った青藍が、〝兄弟子〟として背中を押す再生物語。
シリーズ既刊情報
京都岡崎、月白さんとこシリーズ
父を亡くした女子高生の茜と妹のすみれは、日本画家の若き精鋭で親戚筋の久我青藍の住む、京都岡崎の「月白邸」と呼ばれる日本家屋に身を寄せることとなった。人間嫌いで変人と噂の青藍は、酒浸りの生活を送っており、茜たちに対する態度も剣呑としたものだった。戸惑いつつも茜は料理を青藍に振る舞うようになり・・・。月白邸に集う<色々>な人々の、じんわり優しい心の再生物語。
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