書籍
「陽時はずっと……ここにいてくれてた」
京都岡崎、月白さんとこ
夏の終わりに、旅立つきみへ
- 650円+税
- 2025年6月20日発売
空の青は季節によって色が変わるのだと、茜はここに来て初めてそれを知った。
この夏が終われば、陽時は月白邸からいなくなってしまう——。どこかさびしい七月の京都岡崎で、青藍に「小説の表紙の絵を描いてほしい」という依頼が舞いこんできた。いつもは人嫌いなはずの青藍がなぜか、依頼主の人気女性小説家・谷田峰千帆に会ってみたいと言いはじめ、茜の心も揺らめいて…。陽時が“いろいろ”家族から笑顔で旅立つまでの、爽やかな夏物語。
シリーズ既刊情報

京都岡崎、月白さんとこシリーズ
父を亡くした女子高生の茜と妹のすみれは、日本画家の若き精鋭で親戚筋の久我青藍の住む、京都岡崎の「月白邸」と呼ばれる日本家屋に身を寄せることとなった。人間嫌いで変人と噂の青藍は、酒浸りの生活を送っており、茜たちに対する態度も剣呑としたものだった。戸惑いつつも茜は料理を青藍に振る舞うようになり・・・。月白邸に集う<色々>な人々の、じんわり優しい心の再生物語。
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