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書籍

『幕は上がった 裏切り者の喜劇は続く 憤怒の亡霊』

探偵貴族は亡霊と踊る

  • 740円+税
  • 2025年3月18日発売

古城の書斎を照らすのは、机上に置かれた蝋燭の火、ただひとつだけだった。

十八世紀半ば、ヴィーン。若き男爵シュテファンは、大きな秘密を抱えていた。本物のシュテファンは既に亡く、従姉妹のルイーゼがシュテファンを装っているのだ。親友であり世話を焼いてくれる青年伯爵ハインリヒにも明かせない秘密だ。すべては敬愛していた先代男爵を殺した者を探し出すため……。ハプスブルク帝国を舞台に繰り広げられる愛憎渦巻く陰謀劇!

著者プロフィール

奥乃 桜子(おくの さくらこ)

群馬県出身、富山県在住。雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、「あやしバイオリン工房へようこそ」で2017年ノベル大賞佳作受賞、同作で文庫デビュー。おもな著作に『上毛化学工業メロン課』『それってパクリじゃないですか?』(集英社オレンジ文庫)『身代わり姫と呪われし賢者』(コバルト文庫)など。

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奥乃 桜子