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書籍

いつか、あなたの「うまい」が一番になる。

ななつぼし洋食店の秘密

  • 540円+税
  • 2015年11月20日発売

「では、あとは、お若いふたりでごゆっくり」見合いの席につきもののひと言を残すと、十和子の親戚にあたる侯爵夫妻は部屋を去って行った。

没落華族の令嬢・十和子に新興企業の若社長・桐谷との結婚話が持ち上がる。金が欲しい兄と箔をつけたい桐谷の利害が一致した格好だ。お見合いの席で十和子は「自分に一切干渉しないこと」と条件を出す。なぜなら十和子は下町で洋食店を営んでおり、関東大震災で行方不明となった店主・一哉が戻るまで店を守るつもりなのだ。だが、意外にも桐谷は条件を飲み…?

著者プロフィール

日高 砂羽(ひだか さわ)

7月28日生まれ。長崎県出身、在住。集英社オレンジ文庫に『ななつぼし洋食店の秘密』『長崎・眼鏡橋の骨董店 店主は古き物たちの声を聞く』「やとわれ寵姫の後宮料理録」シリーズ、コバルト文庫に『天命の王妃』シリーズなどがある。

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日高 砂羽