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書籍

たとえ星がすべて燃え尽きて、空に輝きが失われても。

王杖よ、星すら見えない廃墟で踊れ

  • 640円+税
  • 2021年3月19日発売

冷たい雪がしんしんと、イルバスの地に舞い降りた。

王族による『共同統治』が敷かれるイルバス。末王子サミュエルが治める西部地域は貧しく、伯爵令嬢のエスメは食糧難を解決すべく、日々畑仕事にいそしんでいる。丹精込めて育てた芋が盗まれたのをきっかけに、頼りない双子の兄に代わり男装して王宮に出仕し、領地の窮状を訴えることを決意したエスメ。だが、サミュエルは性格に難アリともっぱらの噂で……?

シリーズ既刊情報

廃墟の片隅で春の詩を歌えシリーズ

王族による共同統治が行われる国イルバス。王女ベアトリスは王宮を離れ、辺境で工業生産に明け暮れていた。尊大な兄アルバートと狡猾な弟サミュエルに挟まれ、二人の対立を回避するために引きこもっていたのだ。だが周辺国の情勢が悪化し、ベアトリスは政治的決断を迫られる。彼女の手には、賢帝と名高い祖母から受け継いだとある「切り札」が握られていた……。

著者プロフィール

仲村 つばき(なかむらつばき)

6月27日生まれ。東京都出身、埼玉県在住。2012年、第14回エンターブレインえんため大賞ガールズノベルズ部門特別賞受賞。主な著作に、イルバス王国を舞台にしたヒストリカルファンタジー『廃墟』シリーズのほか、『ひみつの小説家』シリーズ、『男装令嬢のクローゼット』(共にコバルト文庫)、『ジギタリスの女王に忠誠を』(富士見L文庫)など著書多数。

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仲村 つばき