拡大

書籍

垣間見た未来は、すべてまぼろしのうちに。

神招きの庭 3

花を鎮める夢のさき

  • 620円+税
  • 2021年2月19日発売

桃危宮の中ほど、東の築地塀を抜けたところに、桜池という名の見事な池がある。

神気を補う劇薬「神金丹」を兜坂国に持ち込んだのは、友好国のはずの八杷島だった。さらに八杷島の祭官・羅覇はかつて身分を偽って斎庭に潜入していた。八杷島の真意が知れぬ中、地方で疫病が発生する。綾芽たちは疫病の神を鎮める祭礼を執り行うが、神の勧請に失敗し、祭主の鮎名は疫神ごと自らを結界に封じてしまう。救出に向かった綾芽と二藍が見たものとは……。

シリーズ既刊情報

神招きの庭シリーズ

兜坂国の斎庭(後宮)は、神を招き、もてなす場。実体を持つ神々は豊穣と繁栄を招く反面、ひとたび荒ぶれば恐ろしい災厄を国にもたらす。地方の郡領の娘・綾芽は、親友の死の真相を探るため上京した。そこで偶然、荒ぶる女神を鎮めてみせた綾芽は、王弟の二藍に斎庭の女官として取り立てられる。だが、それは国の存亡を揺るがす事件の幕開けに過ぎなかった……。

著者プロフィール

奥乃 桜子(おくの さくらこ)

群馬県出身、富山県在住。雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、「あやしバイオリン工房へようこそ」で2017年ノベル大賞佳作受賞、同作で文庫デビュー。おもな著作に『上毛化学工業メロン課』『それってパクリじゃないですか?』(集英社オレンジ文庫)『身代わり姫と呪われし賢者』(コバルト文庫)など。

この作品をシェアする

奥乃 桜子